元BioWareのエグゼクティブプロデューサー、スタジオ閉鎖後に「Mass Effect」や「ドラゴンエイジ」などのIPが売却される可能性について発言

「EAが休眠中の自社IPの一部を売却することに関心を持っているかどうかは、もう少し待たないとわからないと思います」1997年から2020年までBioWareに在籍し、いくつかのタイトルでエグゼクティブプロデューサーも務めたマーク・ダラー氏が、EAによる同スタジオの最近の閉鎖と、スタジオを象徴するIPに今後何が起こり得るかについて、自身の見解を語った。 2026年10月21日、EAは長文の声明で大規模な再編を発表した。「The Sims」「Fight Night」「スター・ウォーズ」のファンにとって心躍る展開がいくつかある一方で、「Mass Effect」や「ドラゴンエイジ」といった愛されるシリーズを手がけてきたスタジオ、BioWareが閉鎖されるという痛ましい知らせも伝えられた。 「こうしたより大きな機会に注力するなかで、BioWareでは小規模なチームが『Mass Effect』の初期開発に取り組んでいました。しかし、我々はこの開発を先に進めないという決定を下しました。これは同スタジオおよびエドモントンの拠点を閉鎖することを意味します。BioWareはロールプレイングゲームというジャンルの確立に貢献した伝説的なスタジオであり、この決定を軽々しく下したわけではありません」とEAの声明には記されている。 このニュースはゲーム業界に大きな衝撃を与え、ファンはSNS上で同スタジオを悼み、解雇されたスタッフに温かい言葉を寄せている。しかし、悲しみが広がるなか、ひとつの切実な疑問が浮かび上がっている。今回の件は、BioWareのIPの今後にどのような影響を及ぼすのだろうか。 ファンのなかには、BioWareのIPを他社に売却するようEAに求める人もおり、両スタジオが長年築いてきた親密な関係から、CD PROJEKT REDを推す声が特に大きい。たしかなことは何もないものの、ダラー氏はこの痛ましい事態を受けて、BioWareの作品の今後にどのような可能性があるのか見解を示した。その見通しは慎重ながらも楽観的だ。 ダラー氏はYouTubeで公開した動画で次のように話す。「BioWareが100%、EAの所有下にあることを忘れないでください。EAはすべてのIPを所有しています。『ドラゴンエイジ』を所有し、『Mass Effect』を所有し、『ジェイド エンパイア ~翡翠の帝国』を所有しています。そのことは実際のところ、状況をまったく変えません。……さて、現在、EAの組織内で(BioWareの)ゲームの開発に取り組んでいる人は誰もおらず、おそらく今後も現れないでしょう。それによって、EAがそれらのIPを売却する可能性が高まるかもしれません。しかし一方で、EAがそれらのIPがかつて存在したことさえ忘れようとし、金庫の奥底にしまい込んでしまう可能性も高まるかもしれません」 「EAが休眠中の自社IPの一部を売却することに関心を持っているかどうかは、もう少し待たないとわからないと思います。現時点では、EAはコスト管理モードにあるようです。今後、IPの売却がより望ましい選択肢となるような収益創出モードへ移行するかもしれません。」 ここで触れておくべきなのは、EAが2026年8月に民間投資家のコンソーシアムによって、驚異的な550億ドル規模の取引で買収されたことだ。この買収の一環として、投資グループは、人工知能がコスト削減に役立ち、負債の管理を助けるかもしれないと期待していたと報じられている。 投資グループが抱える巨額の負債を踏まえ、BioWareの愛されるIPの一部がほかの開発会社に売却されることになるのか、あるいは別のブランドのもとでBioWareに戻るのかと、疑問に思うファンもいる。「Mass Effect 5」が制作されずに終わるかもしれないという知らせを受け止めようとするなかで、ファンも同業のゲーム開発者たちも等しくひどく動揺していること以外、現時点ではたしかなことは何もない。 閉鎖が発表されたBioWareのこれまでの歩みについては、コラム記事「史上最高のRPGスタジオ、BioWareの軌跡」をチェックしよう。

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