『トトと魔法の旅』体験版レビュー:鼻で嗅ぎ、穴を掘り、魔法で道を開く。小さな名犬が主役のコージー謎解きアドベンチャー #totosjourney

『トトと魔法の旅』は、『オズの魔法使い』でドロシーの相棒として知られる犬「トト」が主人公のアドベンチャーだ。竜巻で魔法の国へ飛ばされたトトが、はぐれたドロシーを探して旅をする。

匂いをたどり、地面を掘り、魔法の力でパズルを解いていく。童話のような温かい世界と、犬ならではのアクションがかみ合った、パズル主体のコージーゲームに仕上がっている。

竜巻の向こうに広がる、童話のような魔法の国

物語の始まりは、トトを吹き飛ばした謎の竜巻。たどり着いた魔法の国で、トトはひとりきりで家への帰り道を探すことになる。

ライオンが潜む深い森や、かつてブリキの木こりが暮らした機械仕掛けの遺跡など、原作を思わせる場所も用意されている。ただし原作をそのままなぞるのではなく、開発チーム独自の解釈で描かれた世界だ。

柔らかな光に包まれた森や川辺、人々が暮らす野営地は、どこを切り取っても絵本のよう。小さな犬の目線で見上げる景色が、冒険の気分を盛り上げてくれる。

鼻と前足で道を切り開く、犬ならではのアクション

本作の魅力は、犬の習性がそのままゲームの仕組みになっていることだ。

「Pathfinderモード」に切り替えると、匂いの跡をたどって進むべき方向や手がかりを見つけられる。地面が怪しいと感じたら、前足で掘って新しい道を開くこともできる。

鼻をひくつかせて匂いを追い、土を掘り返す。その一つひとつの動きが、トトというキャラクターの愛らしさにつながっている。犬好きなら、この時点で思わず頬がゆるむはずだ。

魔法とコスチュームで解く、多彩なパズル

旅の途中では、移動アクションだけでなくパズルの比重も大きい。

魔法の力を使えば、行く手をふさぐ大きな物体を浮かせたり、投げたりできる。さらに衣装を着替えると植物を操れるようになるなど、能力の組み合わせで解き方が広がっていく。

壊れた仕掛けを直し、光と影を利用して先へ進むといった謎解きも用意されている。力ずくではなく、周りをよく観察して「どう使うか」を考える。小さな犬が知恵で困難を越えていく手応えが心地いい。

洞窟に散らばるエメラルドとリボン、探索のごほうび

寄り道の楽しみもしっかりある。洞窟の中にはエメラルドや「ドロシーのリボン」といったコレクションアイテムが散らばり、隠されたチェストも眠っている。

メインの道だけを進むこともできるが、怪しい場所を嗅ぎまわり、掘り返してみたくなる作りだ。製品版は5〜6時間ほどのボリュームが予定されており、探索にこだわるほど遊びごたえが増していく。

体験版で見えた課題は、操作まわりの粗さ

一方で、体験版の段階では荒削りな部分も目についた。

ジャンプしたときの挙動や、オブジェクトを押したり引いたりする操作には引っかかりがある。狭い通路ではカメラの動きもぎこちなく、意図しない落下や、地形にはまって動けなくなる場面が起きやすい。

ストアではコントローラーへのフル対応がうたわれているが、画面にキーボード前提の操作表示が出る場面もあった。パッドで遊ぶ人に向けた最適化や、直感的な操作説明は、もう一歩ほしいところだ。

ボイスの演出、水面などのグラフィック、フレームレートの安定性も、仕上げの作業が待たれる段階にある。製品版に向けて、移動やアクションの快適さ、物理挙動の調整がどこまで進むかに注目したい。

こんな人にオススメ

犬が好きな人、のんびりした雰囲気のコージーゲームが好きな人には、まず体験版を試してほしい。トトの仕草を眺めているだけでも、十分に癒やされる。

激しいアクションよりも、探索と謎解きをマイペースに楽しみたい人に向いている。童話をベースにした優しい世界観は、小さな子どもと一緒に遊ぶゲームとしても候補になりそうだ。

インターフェースと字幕は日本語に対応している。操作まわりの粗さが製品版でどこまで磨かれるか。期待を込めて、トトの旅の行方を見守りたい。

ゲーム概要

  • タイトル:トトと魔法の旅(Toto’s Journey)
  • ジャンル:パズルアドベンチャー
  • 開発:Hanuman Games
  • 販売:Hanuman Games、Creata Games
  • 発売日:2026年11月18日予定(体験版配信中)
  • 価格:未定
  • 対応OS:Windows
  • プレイ人数:1人
  • 日本語対応:インターフェース・字幕(日本語音声なし)
  • Steamストア

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