人類が去った地球で、自らの創造主に似ることを望んだロボットたち。彼らが発明した「感情液」は、ロボットに心だけでなく、未曾有の能力と、そして深刻な内戦をもたらした。StickyStoneStudioが2025年7月10日にリリースした『M.O.O.D.S.』は、そんな感情を手にしたロボットたちの世界を舞台にした、ハイスピードな俯瞰視点シューティングローグライクだ。
感情が弾丸に、戦術になる
本作の核となるのは、爽快感あふれる戦闘と、無限に近いビルドの多様性だ。プレイヤーは「喜び」「怒り」「悲しみ」といった感情を司るロボットを選択し、ランダム生成されるダンジョンへと挑む。各感情(クラス)は、ロボ犬を召喚したり、敵を魅了して味方に引き入れたりと、全く異なるユニークなスキルを持つ。これがまず、戦術の大きな分岐点となる。
道中で手に入れる17種類の武器と、80を超える改造パーツの組み合わせが、このゲームをさらに奥深くしている。ただのピストルが、弾丸を追加で産み出し、敵を蜂の巣にする殲滅兵器に化ける。あるいは、着弾地点に酸の沼を作り出し、連鎖爆発を誘発するランチャーが完成する。ランの度に異なる武器と改造パーツが手に入るため、「次はどんな組み合わせを試そうか」という思考が止まらず、気づけば朝を迎えている…そんな中毒性が本作にはある。
ボスとは対話で攻略せよ
数多のローグライクシューターの中でも、『M.O.O.D.S.』が特にユニークなのは、ボスとの対峙の仕方だ。戦闘開始前、プレイヤーはボスとの対話に臨む。ここでどの感情的な選択肢を選ぶかによって、戦闘の様相が劇的に変化するのだ。
相手を褒めそやせば、どこか手加減してくれるかもしれない。逆にプライドを傷つければ、鬼のような猛攻にさらされることになる。これは単なるフレーバーではなく、報酬にも影響する戦略的な駆け引きだ。リスクを冒してボスを激昂させ、より良い報酬を狙うか。それとも安全策を取るか。弾幕を避ける指先の技術だけでなく、相手の感情を読む洞察力まで試されるとは、全く新しい体験だった。
荒削りだが、熱を帯びた快作
本作は、拠点を発展させて永続的なアップグレードを解放していくメタプログレッションも備えており、何度も挑戦する意欲を掻き立ててくれる。最大4人までのローカル協力プレイに対応している点も、友人たちと弾幕地獄を共有したいプレイヤーにはたまらないだろう。
もちろん、一部の演出やパフォーマンスにはまだ荒削りな部分も見受けられる。しかし、それを補って余りあるほどの戦闘の爽快感と、ビルド構築の楽しさ、そして「感情」というユニークなシステムが、本作を唯一無二の作品へと昇華させている。1,500円という価格でこの熱量とプレイボリュームは、間違いなく買いだ。感情を爆発させたい夜に、ぜひプレイしてみてほしい。
ゲーム概要
| タイトル | M.O.O.D.S. |
| 開発元 | StickyStoneStudio |
| パブリッシャー | StickyStoneStudio, Erabit |
| ジャンル | ローグライク, ダンジョンシューティング |
| 発売日 | 2025年7月10日 |
| 価格 | 1,500円 |
| 日本語対応 | 字幕対応 |
| プラットフォーム | PC (Steam) |
| Store URL | Steam |