砂漠の惑星で巨神を狩れ。2000年代の熱狂を呼び覚ますFPSローグライト『Ironsand』 #IRONSAND

銀河連合の特殊部隊となり、砂漠の惑星「Long-eared」へ降り立つ。任務は単純明快。鉄の神(Iron God)を崇めるカルト教団と、巨大兵器「タイタン」を破壊することだ。

開発元のRenderiseが贈る本作『Ironsand』は、SFとオカルト、そして昆虫型エイリアンが入り乱れるFPSローグライトだ。2026年の正式リリースに向け、現在Steamにて体験版が配信されている。一見するとよくあるインディーFPSに見えるかもしれないが、本作には不思議な引力がある。それは、2000年代初頭のLANパーティーで夜通し遊んだような、あの「理屈抜きのドンパチ」感が詰まっているからだ。

今回は体験版を通じて感じた、砂塵と硝煙の匂い漂う本作の魅力をお届けする。

懐かしくも新しい、”あの頃”のFPS体験

ゲームを開始してまず感じるのは、その手触りの良さだ。昨今のリアル志向なFPSとは一線を画す、スピーディーでアーケードライクな挙動。目の前に現れる敵は、サイボーグだろうが巨大な昆虫だろうが、すべて撃ち砕く対象でしかない。

正直に言えば、グラフィックやUIには少しばかり荒削りな部分も見受けられる。敵の挙動が予測不能だったり、ヒット時の重みがもう少し欲しいと感じる瞬間もある。だが、それがどうしたというのだ。BGMに合わせてトリガーを引き続け、群がる敵をなぎ倒していく「脳筋プレイ」の快感は、そういった些細な不満を吹き飛ばしてくれる。

Unreal TournamentやSerious Samといった往年の名作FPSが持っていた、「撃って、避けて、また撃つ」というプリミティブな楽しさがここにはある。小難しい戦術を考える前に、まずはロケットランチャーをぶっ放せばいい。そんな潔さが心地よい。

クラス制×破壊工作=カオスな戦場

本作は最大4人までの協力プレイに対応しており、これがまたカオスを生み出す。プレイヤーはエンジニア、メディック、ディフェンダー、ベルセルクといったクラスを選択し、それぞれの固有スキルを駆使して戦うことになる。

エンジニアでタレットを設置して防衛線を築くもよし、ベルセルクで敵陣のど真ん中に突っ込むもよし。さらに面白いのが、マップ内のオブジェクトの多くが「破壊可能」である点だ。

敵が潜む建物を壁ごと吹き飛ばしたり、味方が渡っている最中の橋を誤って(あるいは故意に?)破壊してしまったり。物理演算による破壊表現は、戦況を有利にするだけでなく、マルチプレイにおける笑いの種にもなる。

また、惑星の先住生物であろう、かわいらしいウサギのようなNPCたちが味方として戦ってくれる姿には癒やされた。殺伐とした戦場で、彼らが必死に加勢してくれる様子は、本作の隠れた萌えポイントと言えるだろう。

荒削りだからこそ光るポテンシャル

本作のユニークなルールとして、「タイタン破壊のチャンスは5回」というシステムがある。失敗すればまた最初から。このローグライト要素が、単調になりがちなウェーブシューターに程よい緊張感を与えている。死ぬたびにマップ構成が変化するため、ルート暗記は通用しない。

現時点での評価としては、確かに「未完成の原石」だ。UIのデザインが少しモバイルゲームっぽかったり、世界観の統一感(虫とロボットの混在など)にツッコミどころがあったりする。しかし、フレンドとボイスチャットを繋ぎ、頭を空っぽにして撃ちまくるためのツールとしては、現時点でも十分なポテンシャルを秘めている。

洗練されたAAAタイトルも良いが、たまにはこういうの波動を感じる作品で、友人とゲラゲラ笑いながら遊ぶ週末も悪くない。正式リリースはまだ先だが、開発チームは頻繁にアップデートを行っているようだ。この砂漠の惑星がどう進化していくのか、ウィッシュリストに入れて見守る価値はある。


ゲーム概要

  • タイトル: Ironsand
  • ジャンル: FPS / ローグライト
  • 開発元: Renderise
  • パブリッシャー: Renderise
  • 発売日: 2026年3月1日予定(体験版配信中)
  • 価格: 未定
  • 対応言語: 日本語字幕対応
  • Store URL: https://store.steampowered.com/app/2454600/Ironsand/

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