ゾンビチキンを駆逐せよ!カオスとミニゲームの弾幕地獄『QuackSquad』プレイレポ #QuackSquad

Boxcutter L.Aが開発した『QuackSquad』は、一見するとよくあるレトロスタイルのトップダウンシューターに見えるかもしれません。しかし、その蓋を開けてみると、そこには開発者の「好きなもの」を鍋に放り込んで煮込んだような、カオスでエネルギッシュな空間が広がっていました。

プレイヤーの目的は、勇敢なアヒルとなり、不気味なファストフード店が生み出した「ゾンビチキン」の軍団から、相棒の「Nugget(ナゲット)」を守り抜くこと。価格はワンコインでお釣りが来る470円。この安さでどれほどの狂気を体験できるのか、実際にプレイした感触をお届けします。

守るべきは「ナゲット」。弾幕とドット絵の狂宴

ゲームの基本システムは、左スティックで移動し、右スティックで狙い撃つデュアルスティックシューターです。画面を埋め尽くさんばかりに押し寄せるアンデッド家禽(かきん)類を、マシンガンやショットガン、さらには奇想天外な武器の数々でなぎ払っていきます。

本作の特徴的な点は、ただ生き残るだけでなく、護衛対象である「Nugget」を守らなければならないこと。Nuggetは巣から巣へと移動するため、プレイヤーはボディガードとして奮闘することになります。敵の猛攻は激しく、画面はすぐに爆発とエフェクトで埋め尽くされ、何が起きているのか一瞬見失うほどのカオス状態に。しかし、この「わけのわからなさ」こそが本作の醍醐味であり、敵の大群を一掃した時の爽快感は格別です。

操作感はシンプルながらも忙しく、アーケードライクな手触りがあります。道中で手に入るコインでスキンをアンロックしたり、能力をアップグレードしたりといった、現代的なローグライト要素もしっかりと抑えられています。

突然変異するゲームジャンル、予測不能なミニゲーム

ただひたすらに撃ちまくるだけのゲームかと思いきや、『QuackSquad』はプレイヤーを飽きさせません。プレイ中、突如として様々な「ミニゲーム」が挿入されるのです。

ある時はゲームボーイ時代を彷彿とさせる緑色のモノクロ画面に切り替わり、全く異なる操作を要求されることもあります。これらのミニゲームはランダムで発生し、成功すれば報酬が得られますが、その唐突さとバラエティの豊かさには驚かされました。

開発者がグアテマラ文化やビデオゲームカルチャーへのオマージュを込めたというだけあり、随所に散りばめられたパロディやジョークも魅力の一つ。全体的に「おもちゃ箱をひっくり返した」ような賑やかさがあり、次は一体何が起こるのかというワクワク感が持続します。

粗削りだが、それが「味」になる

正直に言えば、本作は洗練されたAAAタイトルではありません。ピクセルアートは時折視認性を犠牲にするほどごちゃついており、チュートリアルや説明も必要最小限です。何をしていいか分からず放り出される感覚は、昔の洋ゲーやアーケードゲームを彷彿とさせます。

しかし、470円という価格設定と、この溢れんばかりの熱量を考えれば、そうした粗ささえも「味」として許容できてしまいます。日本語には対応していませんが、基本的に「撃って避ける」だけなので言語の壁はほとんど感じません。

頭を空っぽにしてゾンビチキンを消毒したい時、短時間で強烈な刺激が欲しい時、『QuackSquad』は良き相棒となってくれるでしょう。複雑なことは考えず、トリガーを引き続けたいゲーマーにおすすめの一作です。


ゲーム概要

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