レッサーパンダになって森をゆく。戦闘のない、静かな癒しの旅『Red Panda: The Quiet Path』 #redpandathequietpath

Uberbax-Gamingが送る『Red Panda: The Quiet Path』は、その名の通り、プレイヤーがレッサーパンダとなり「静かな道」をゆく三人称アドベンチャーだ。戦いも、焦りも、複雑なテキストもない。ただ、美しい森とプレイヤーだけが存在する。この静かな世界に、我々はそっと足を踏み入れた。

言葉も戦いもない、ただ美しい森がある

本作の最大の特徴は、「何もしない」ことを許容するゲームデザインだ。目的よりも旅そのものが大切にされており、プレイヤーに与えられるのは、柔らかな色彩で描かれた雰囲気あふれる森と、環境音だけが響く静寂。

ビジュアルスタイルは、どこか既視感を覚えさせつつも、より温かみと優しさを感じる独自の世界観を構築している。風にそよぐ木々、川のせせらぎ、鳥のさえずり。PCの前にいながら、まるで森林浴をしているかのような、深い癒しがそこにはあった。

レッサーパンダとして「生きる」喜び

プレイヤーは小さなレッサーパンダ。そのアクションが、とにかく愛らしい。

丸まってコロコロと坂道を転がったり、短い手足で懸命に川を泳いだり、二本足で立ち上がって威嚇(?)する姿は、見ているだけで頬が緩む。もちろん、木登りも可能だ。すべての木に登れるわけではないが、登れる木を見つけて梢に立てば、森を見渡す絶景が待っている。

そして、気球で空を飛ぶ体験。これは、ぜひ実際に体験してほしい。森を上空から眺める静かな時間は、本作のハイライトの一つと言えるだろう。

自分のペースで進む、やさしい探索

ゲームに明確な「目的」や「タイムリミット」は存在しない。森の中には小さなクエストや収集要素が散りばめられているが、それらはあくまで旅のスパイスだ。

マップは存在しない。それが逆に、自分の感覚と記憶を頼りに森を探索する没入感を生んでいる。森に住む他の動物たちに、拾ったアイテムを届ける。隠された小道を見つける。そんな小さな発見の積み重ねが、プレイヤーだけの「静かな道」を形作っていく。

忙しい日々に「静かな道」を

『Red Panda: The Quiet Path』は、派手なアクションや重厚なストーリーを求めるゲーマーには向かないかもしれない。しかし、日々の喧騒に疲れ、ただ静かな時間を過ごしたいと願うすべての人に、本作は最高の「デジタル避難所」を提供してくれる。

プレイ時間は1〜2時間程度。短時間で濃密な癒しを得られる、まさに現代人のための瞑想的な体験だ。1000円という価格は、この静かで美しい森への入場券と考えれば、決して高くはないだろう。

忙しい毎日に疲れた時、ふと立ち寄れる第二の故郷が、ここにはある。

ゲーム概要

関連性のありそうな記事