1981年、架空の共産主義国家「アカーリスト人民共和国」。あなたは若き将校として、山岳地帯の国境検問所に赴任することになります。 『Papers, Please』のような入国審査と、FPS視点の銃撃戦、そしてオープンワールドでのカーチェイス。これらを融合させた異色のシミュレーションゲーム『Contraband Police』が、プレイヤーを冷戦時代の緊張感あふれる国境地帯へと誘います。
2023年3月8日の発売以来、多くのプレイヤーを虜にしてきた本作。その魅力は、単なる「検問シム」にとどまらない、重厚なストーリーと多彩なゲームプレイにあります。今回は、実際に国境を守る警備官となって体験した、汗と火薬の匂いが入り混じる日々のレポートをお届けします。
書類審査だけじゃない! 直感と道具で密輸品を暴け
業務の基本は入国審査です。パスポートの有効期限、顔写真の照合、書類の不備……。「Papers, Please」を彷彿とさせるこの作業ですが、本作では3D空間で実際に車両を検査できるのが大きな特徴です。
UVライトで偽造マークを探したり、ナイフでシートを切り裂いたり、時には斧でタイヤを叩き割ったり(!)。怪しい箇所を徹底的に調べ上げ、隠された密輸品を見つけ出した時の快感は格別です。タバコ、アルコール、武器、そして麻薬。密輸業者の手口は巧妙化していくため、常に緊張感が抜けません。
平和な検問所が一転、戦場へ
しかし、この国境地帯は決して平和ではありません。犯罪組織「オベランコフ一味」や反乱軍「ブラッドフィスト」が、容赦なく襲撃を仕掛けてきます。 検問所が襲われれば、あなたは銃を手に取り、仲間と共に防衛戦を展開しなければなりません。AK-47をぶっ放し、手榴弾を投げ、敵を撃退する。シミュレーションゲームから一転して本格的なFPSへと変貌するこの緩急が、プレイヤーを飽きさせません。
さらに、検問を突破して逃走する密輸車とのカーチェイスも発生。パトカーに飛び乗り、山道を爆走して犯人を追い詰めるアクション要素も充実しています。
国家に忠誠を誓うか、革命に加担するか
ストーリーも魅力的です。プレイヤーは業務を通じて、様々な人々のドラマに触れることになります。貧しい密輸業者を見逃すか、厳格に法を執行するか。そして、腐敗した政府に忠誠を誓い続けるのか、それとも反乱軍に協力して変革を目指すのか。
あなたの選択が、アカーリスト人民共和国の未来を左右するマルチエンディング方式を採用しており、単なる作業ゲーではない深い没入感を味わえます。稼いだ資金で検問所をアップグレードし、より効率的に、より強固に要塞化していく育成要素もやりごたえ十分です。
総評:共産圏の空気を吸い込みたいあなたへ
『Contraband Police』は、入国審査シムの緻密さと、オープンワールドアクションの豪快さを併せ持つ、唯一無二の作品です。 独特の冷たい空気感、どこか懐かしい東欧の雰囲気、そして理不尽なまでの国家権力。これらに惹かれるゲーマーなら、間違いなく楽しめるはずです。
時には厳格な審査官として、時には勇敢な兵士として。アカーリストの国境で、あなただけの物語を紡いでみてはいかがでしょうか。同志よ、健闘を祈る!
ゲーム概要
- タイトル: Contraband Police
- ジャンル: シミュレーション / アクション / FPS
- 開発元: Crazy Rocks
- パブリッシャー: PlayWay S.A.
- 発売日: 2023年3月8日
- 価格: ¥ 3,499
- 対応言語: 日本語字幕対応
- Store URL: https://store.steampowered.com/app/756800/Contraband_Police/