「美しすぎるメトロイドヴァニア」として一部で話題になっていた『Exploaris: Vermis story』。手描き風の鮮やかなグラフィックと、未知の惑星を探索するという王道のSF設定に惹かれ、期待を胸にプレイを開始しました。
2020年に早期アクセスを開始し、長らく開発が続けられている本作ですが、最新のアップデート0.7.3.0により、その冒険は新たな広がりを見せています。主人公のアリサは宇宙船の故障により、奇妙で美しい惑星に不時着。そこで出会うロボットの相棒「ダーク」と共に、惑星からの脱出を目指す……というのが大筋のストーリー。
一見すると癒やし系の探索ゲームに見えますが、その実態は「美しさ」と「歯ごたえ」が同居する、進化を続ける作品でした。
息を呑むほど美しい、手描きのエイリアンワールド
まず特筆すべきは、やはりそのビジュアルです。背景の書き込みは緻密で、色使いは鮮やか。まるで動く絵本の中に入り込んだような感覚に陥ります。今回のアップデートでは、環境スプライトや一部の敵グラフィックが再描画されており、その美しさに磨きがかかりました。
カメラワークにも調整が入り、多くの部屋で色補正が行われたことで、より没入感のある探索が可能になっています。スクリーンショットを撮る手が止まらない、まさに「映える」ゲームであることは間違いありません。
新アクション「壁張り付き」と「召喚」で広がる戦略
以前は「もっさり」と感じられることもあったアクション面ですが、着実な進化を遂げています。 特筆すべきは、新たに追加された「壁張り付き(Wall Cling)」のアクションです。これにより、これまでは到達できなかった高所への移動が可能になり、探索の自由度が大幅に向上しました。垂直方向への機動力が上がったことで、ボス戦や道中の立ち回りにも新たな戦略が生まれています。
さらに、一連のアクションを行うことで「最初の召喚(Summon)」を入手可能になりました。単なる物理攻撃だけでなく、未知の力を借りて戦う要素が加わり、戦闘の幅が広がっています。
「昆虫の谷」と深海への誘い。拡張される探索エリア
メトロイドヴァニアの醍醐味である「探索」要素もしっかりと強化されています。 今回のアップデートでは、新エリア「昆虫の谷(Insect Valley)」の一部が実装されました。不気味かつ魅力的な新ロケーションは、冒険心を強く刺激します。
また、以前からユニークだった「潜水艦による水中探索」エリアにも新しい部屋と敵が追加されました。地上とは異なる浮遊感と緊張感のある水中戦は本作の隠れた魅力。マップの広がりとともに、この惑星の謎もより深まっています。
総評:開発加速の兆し? 今こそ飛び込むべき光る原石
早期アクセスから時間が経過していますが、開発チームは「より頻繁にアップデートをリリースする」と宣言しており、本作への熱意は衰えていません。
ビジュアルと雰囲気作りは一級品であり、そこへ「壁張り付き」などのモダンなアクション要素が加わったことで、ゲームプレイの快適性も向上しつつあります。美しい世界観に浸りながら、じっくりと腰を据えて探索を楽しみたい人には、今がまさに始めどきと言えるでしょう。
進化し続けるこの美しい惑星が、完成版でどのような姿を見せてくれるのか。期待が高まります。
ゲーム概要
- タイトル: Exploaris: Vermis story
- ジャンル: メトロイドヴァニア / 探索アクション
- 開発元: ViART Games
- パブリッシャー: ViArt Studio
- 発売日: 2020年9月22日(早期アクセス中)
- 価格: ¥ 1,400
- 対応言語: 英語、ロシア語、日本語字幕
- Store URL: https://store.steampowered.com/app/1356360/Exploaris_Vermis_story/