現実とゲームの境界が消失する衝撃。超リアル系FPS『Bodycam』が描く、極限の緊張と没入感 #BodycamGame

「これは実写映像です」と言われて渡されたら、疑う余地なく信じてしまうかもしれない。 フランスの若き兄弟が開発した『Bodycam』は、Unreal Engine 5の機能をフル活用し、FPSというジャンルを「プレイする」ものから「体験する」ものへと昇華させた。

従来のFPSで当たり前だったHPバーも、残弾数表示も、照準(クロスヘア)すら存在しない。あるのは、ボディカメラ特有の魚眼レンズ越しの視界と、荒いノイズ、そして生々しい銃声だけだ。 本作を実際にプレイして感じた、この異様なまでの臨場感と、手に汗握るハードコアな戦場の空気をレビューする。

実写と見紛う衝撃。Unreal Engine 5が描く「戦場の空気」

ゲームを起動し、マッチに参加した瞬間に誰もが息を呑むだろう。 廃墟の壁の質感、水たまりに反射する光、そして暗闇の深さ。それらすべてが恐ろしいほどの解像度で迫ってくる。 特にライティングの処理は圧巻で、薄暗い屋内から太陽光が差す屋外へ出たときの一瞬のホワイトアウトや、逆光で敵のシルエットが見えなくなる感覚は、まさに「現実」そのものだ。

ボディカメラ視点という制約が、逆に没入感を極限まで高めている。カメラの手ブレ、走ったときの激しい揺れ、被弾した際のノイズ。これらがプレイヤーの脳を「これはゲームではない」と錯覚させる。ただ歩いているだけでも、廃墟探索の動画を見ているかのような錯覚に陥るほどの映像美は、現在のPCゲームにおける一つの到達点と言っても過言ではない。

頼れるのは自分の目と耳だけ。ハードコアすぎる銃撃戦

本作のゲームプレイは極めてシビアだ。 敵の位置を示すミニマップもなければ、ヒットマークも出ない。頼れるのは自分の目視による索敵と、足音や銃声を聞き分ける聴覚のみ。

銃撃戦においては、エイム力がすべてを解決するわけではない。銃口がどこを向いているかを感覚で掴む必要があり、反動も強烈だ。近距離での遭遇戦では、轟音のような銃声と共に画面が揺れ、アドレナリンが一気に噴き出す感覚を味わえる。一発の銃弾が生死を分けるため、角を一つ曲がるのにも勇気がいる。この緊張感は、昨今のカジュアルなFPSでは味わえない『Bodycam』独自のスパイスだ。

チームデスマッチなどのPvPも熱いが、特筆すべきは「ゾンビモード」だろう。 ただでさえ視界が制限されたリアルなグラフィックの中で、暗闇から迫りくる感染者の群れ。ライトのバッテリーを気にしながら進む恐怖は、完全にホラーゲームの領域に達している。仲間との連携なしでは生き残れない絶望感が、クリア時の達成感を何倍にも増幅させる。

早期アクセスゆえの荒削りさと、それを補って余りある「唯一無二の体験」

もちろん、本作は早期アクセス段階であり、手放しで完璧とは言えない部分もある。 この圧倒的なビジュアルを実現するために要求されるPCスペックは非常に高く、ハイエンドなグラフィックボードを積んでいても設定次第ではファンが唸りを上げる。マッチングの挙動や、時折発生するバグなど、洗練されるべき点は残されている。また、一部のスキン購入要素についてはコミュニティで議論を呼んでいるのも事実だ。

しかし、それらの粗を考慮しても、この「実写の中に放り込まれる」体験には価格以上の価値があると感じた。 最適化やコンテンツ拡充はロードマップで約束されており、開発チームの熱量も高い。何より、この映像美の中でトリガーを引く感覚は、一度味わうと病みつきになる中毒性がある。

ハイスペックPCという「入場券」を持っているゲーマーならば、この次世代の戦場に飛び込まない手はない。 『Bodycam』は、FPSの未来の形を我々に提示している。

ゲーム概要

  • タイトル: Bodycam
  • ジャンル: 超リアル系マルチプレイヤーFPS
  • プラットフォーム: PC (Steam)
  • 発売日: 2024年6月7日 (早期アクセス)
  • 価格: ¥3,900
  • 開発・パブリッシャー: Reissad Studio
  • 対応言語: 日本語字幕対応
  • 主なモード: デスマッチ、チームデスマッチ、ボディボム、ゾンビなど
  • ストアURL: https://store.steampowered.com/app/2406770/Bodycam/

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