90%は忠実なリメイクだが、ラストの10%は……!? 『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』レビュー

新規にはおすすめできるリメイクでありながらも、既存ファンにはもどかしい追加要素も「龍が如く」シリーズの全タイトルをクリアしているプレイヤーのひとりとして、私は言っておかなければならない。『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』(以下、極3」は2009年に発売された『龍が如く3』の上質なリメイクだ。最新ナンバリングの『龍が如く8』でシリーズに入ったプレイヤーにとっては、『龍が如く3』の決定版としてオススメできる。 しかし、問題は筆者のようにオリジナル版をクリアしているプレイヤーの場合だ。はっきり言ってしまおう。『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』で新たに追加されたイベントシーンには驚愕の展開が含まれており、忠実なリメイクを行ってきた「極」シリーズの終焉を意味するものとなっていた。具体的にいうと、「極3」の90%は開発者が自制心をもってオリジナル版を忠実に再現していたが、残る10%でクリエイターとしてのエゴを抑制できなかったように見えた。そこには、作り手がこれから「龍が如く」をどのようにしていくのかを宣言するかのようなものだった。 アサガオの要素をミニゲーム化することで物語へ集中できるように 「極3」のストーリーはオリジナルを忠実に再現しつつも、現代のゲームとしてよりプレイしやすいように磨き抜かれている。『龍が如く3』のストーリーはテンポが極めて悪かった。極道組織の抗争や政治的問題による軋轢などで主人公の桐生一馬はさまざまな対応を求められるが、桐生が営む児童養護施設「アサガオ」のイベントも強制的に入ってくることでストーリーの核心にいたるまでが長かった。「アサガオ」の子供たちの世話をしなければならないのにはリアリティがあるが、血の沸き立つようなメインストーリーへの没入感は薄れてしまう。 「極3」の英断は、桐生が事件解決のために活躍する極道パートと、「アサガオ」の子供たちと触れ合うパートを分断したことだ。こうすることで、シリアスなメインストーリーを優先的に進めることができるし、ゆとりのあるプレイヤーは、子供たちに接することができる。「むしとり」や子供たちが生活で使う衣類などを作る「さいほう」などを通して、桐生とそれぞれの子供たちの好感度が上昇して悩みを打ち明けてくれるようになっていく。桐生は不器用だが、優しい人間だ。本作のようにメインストーリーと切り離して子供たちと交流できる方がいい「お父さん」になることができたと思う。

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龍が如く8 - PS4/5

再びどん底から這い上がる男、春日一番と人生最期の戦いに挑む男、桐生一馬。 二人の主人公が繰り広げる、シリーズ最高のドラマを描いた超大作RPG。

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