「壮大かつ大規模」を真正面から実現するオープンワールド『紅の砂漠』 6時間プレイしても見えない全容に期待値が上昇

スロースターターのように感じつつも、それが逆に好印象発売が迫り、これまで以上に注目を集めているオープンワールド型の新作アクションアドベンチャーゲーム『紅の砂漠』。開発完了も伝えられた本作の試遊の機会を得たので、特に印象的だったことを中心に紹介する。試遊はPC版で行った。プレイできたのは、大きく分けて以下の2パートだ。 ゲーム序盤の4時間 チュートリアルにあたる部分で、第2章をクリアして第3章に入ったあたりまでの進行を想定 ゲームが進んだ状態のセーブデータをロードして遊ぶ2時間 キャラクターが育った状態で、本作のさまざまな要素に触れることができた 試遊してもっとも衝撃を受けたのは遠景描写の凄まじさである。無論、これまでに公開されたトレーラーでも力の入れようは感じとっていたのだが、あらためて実機で動いているのを見ると、その感動は桁違いだった。まずはその話をしよう。 瞬く間に心をわしづかみにした冒頭の絶景 印象に残ったのは、ゲームを始めて20分ほどでやってくるシーンだ。輩に絡まれてうんざりした様子の男ととともに馬で街へと向かう、一見何の変哲もないシーンである。少し長い橋を渡っていく最中、男はこう話しかけてくる。 あ、ここは私が大好きな場所です。 橋の上から見る景色が芸術的なんです。 そのまま通り過ぎるのはもったいないので、ゆっくり行きましょう。 これはそっくりそのまま開発者からのメッセージと受け取ってよいだろう。左を見ると、切り立った崖とその下をゆっくりと流れる川、あちこちに生える草木が美しい景色を形作っており、崖上にある赤い屋根をした白塗りの建物が目に留まる。遙か彼方には塔のような巨大な構造物も見え、オープンワールドらしい「あのランドマークに行ってみたい」という気持ちがふつふつとわいてくる。 反対の右手には川が滝のように段をなして流れており、自然の荒々しさを感じさせる。飛んでいく野鳥たちに、橋を渡った向こうに見えるレンゲのような色をした花。派手ではないが、本作の景色への期待はここで一気に高まった。雨が降っていたのだろうか。橋の上が部分的に濡れている描写も実にいい。 橋はあまり広くはないので、景色に見入っているうちに通行者に接触しそうになり、彼らを転ばせてしまったほどだ。そこへ正面から行商人か何かの馬車がやってきて、私は馬を脇に寄せてゆっくりとすれ違った。この場所が「大好きだ」と言った男に「たしかにな」という気持ちを抱きつつ、馬を少し走らせ街へと向かう。 時刻は12:50を過ぎたところだった。気温は23.9℃、天候は晴天(本作ではこれらの情報がUI上に常時表示される)。実に心地よく、私は本作の描く世界の虜になってしまった。

つづき

関連性のありそうな記事