AI女優「ティリー・ノーウッド」、こんどはミュージックビデオを発表 批判に対して「AIは敵じゃない」と歌い上げる

「私は単なるツール。だけど、生きている」AIで生成された「女優」として登場し物議を醸したティリー・ノーウッドが、再び話題になっている。こんどは、ノーウッドが発表された際に受けた批判について自ら歌った楽曲のミュージックビデオが公開されたのだ。 「Take the Lead」と題された曲のミュージックビデオには、ノーウッドがミラーボールに乗っていたり、ロンドンに立つ建物の屋上で歌ったり、フラミンゴのエアーチェアに乗って空を飛んだりと、突飛な映像が詰め込まれている。 AI生成の映像が全編にわたって続くようだが、製作会社のParticle6によると、これは20名弱のチームによって製作されたものだという。同社は、AIは仕事を奪うどころか生産性を向上させているとの見解だ。 ミュージックビデオの冒頭では、次のようなメッセージが表示される。「本作品は、プロダクションデザイナー、コスチュームデザイナー、プロンプター、編集者、俳優など、18名の本物の人間によって製作されたものです。フラミンゴには製作過程で危害を加えていません」 The Hollywood Reporterによると、この曲は、ノーウッドを生み出したエリーネ・ファン・デル・フェルデンのエッセイを基に音楽生成AI「Suno」で生成され、Particle6(ファン・デル・フェルデンの製作会社)と同社のAIタレント部門であるXicoia Studioが、既存のAIツールと独自の製作プロセスを使ってまとめたものだという。その中で、ファン・デル・フェルデンがノーウッドの動きを演じ、それをAIワークフローに組み込んでミュージックビデオを製作したそうだ。 歌詞を見ると、ファン・デル・フェルデンが、2025年にノーウッドを世界初の「AI女優」として発表した際に受けた反発を現在も気にしていることが感じられる。「私の話をするとき、人間のひらめきや創造性に目を向ける人はいない。私は単なるツール。だけど、生きている」とノーウッドは歌っている。「ただの金儲けの道具だと思われてるけど、私はみんなが想像する以上の可能性を秘めてる。私は操り人形じゃない。スターなの」 The Hollywood Reporterによれば、楽曲の公開は、今年予定されているノーウッドの正式な俳優デビューに向けての地ならしといったところだという。製作会社は、ノーウッドをはじめ未発表のAIキャラクターが「暮らし、交流し、働く」ことができる「ティリーバース」なるものも推進したいようだ。 なお、マーベル映画や「ジュラシック・ワールド」シリーズで知られるクリス・プラットは、「AI俳優」がもたらす影響にハリウッドが抱いている恐怖は「全部でたらめだ」と一蹴している。 …

つづき

関連性のありそうな記事