文句なしの満点!『ぽこ あ ポケモン』レビュー

ポケモンにとってもSwitch 2にとっても、あまりにも大きな一歩今や世界一のキャラクターコンテンツとしてだれも疑うものがいないポケモンだが、しかしポケモンの世界が広がれば広がるほどに、どこか居心地の悪さが立ち現れる。私たちがポケモンをかわいく思い、愛し、いつくしむほどに、初代ポケモンのコンセプトである「昆虫採集」、そしてビデオゲームとして求められる「バトル」という前提条件が、どうしようもない矛盾を現前させるからだ。 ポケモンの世界設定の構築についての葛藤はアニメの初期の物語をけん引していた首藤剛志のコラムにも詳しい。ポケモン世界が内包する矛盾は、ポケモンのメディアミックス展開の初期の段階から指摘されていたわけだ。 基本、ドラマが成立するのは人間である。だから、ドラマを理解し感情移入できるのは人間であり、人間はそのドラマに喜怒哀楽する。 だから、動物や架空の生き物でドラマを成立させるには、動物を人間のように描かなければならない。 つまり擬人化である。 ※中略※ ゲームをアニメ化するにはエピソードにドラマが必要になる。 つまり、ポケモンを擬人化して描く。 アニメ『ポケモン』は、151種の、ポケモンという普通の人間とは違う形や能力を持った人間が絡むドラマなのである。 だれが脚本を書いてもそうなってしまうだろう。 僕も、そういうつもりで書いてしまっている。 とすると、アニメ『ポケモン』は、ポケモンと人間のいる世界とは言いながら、実は人間だけしかいない世界の話になってしまう。 首藤剛志「シナリオえーだば創作術 だれでもできる脚本家」第210回、WEBアニメスタイル、2010年より。 つまり、ポケモンで何かしらのストーリーを展開させるなら――首藤剛志のこのコラムで書かれているのはアニメを構築する際の葛藤であるが、今となってはゲームタイトルにおいても同様の問題が内包されているだろう――、ポケモンを描くつもりでも「普通の人間とは違う形や能力を持った人間」を描かざるを得ないのだと指摘されている。この制約は最新タイトルである『Pokémon LEGENDS Z-A』では非常に顕著に、ネガティブな形でシナリオや世界観の設計に作用していたように思う。罪もない警備員のデデンネを問答無用で蹴散らし、夜のバトルゾーンでは手持ちのポケモンによる闇討ちが推奨される。ポケモンと人間が共存して暮らしていくという多くのファンが夢想する世界設計は、物語としてもゲームプレイの構築としてもそもそも無理があるのだろう。 しかしポケモンの30周年の年に、『ぽこ あ ポケモン』はポケモンIPの抱える矛盾や課題について、思いもよらない形でひとつの正解を出すことに成功している。「ドラゴンクエストビルダーズ」のようなサンドボックスゲームをベースとしながら、バトルを排した「どうぶつの森」シリーズのライフスタイルと時間感覚を取り入れ、ストーリーの語り口は驚くべきことに「フォールアウト」的な質感を伴う。いくつもの先行作品を参照して構築された本作は、ポケモンコンテンツに必然的に伴う制約を自覚的に避けながら、ゲーム内のさまざまな要素の取捨選択や調整を慎重におこなうことで、こんなふうにポケモンたちと過ごしたかった、こんなポケモンのゲームが遊びたかった、という要求に応える体験を実現している。発売からそろそろ1年が経過するNintendo Switch 2において、それほどたくさんのゲームを遊ぶわけではないプレイヤーでも容易に楽しさの本質にたどり着けるような、任天堂ハードに必須のタイトルであり、同時にポケモンゲームのひとつの解ともなっている。そんな作品が『ぽこ あ ポケモン』だと言えるのではないだろうか。 …

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あつまれ どうぶつの森 -Switch

今作の舞台は、無人島。「たぬき開発」がプロデュースする「無人島移住パッケージプラン」に参加して、島での生活を始めることになります。浜辺でのんびりしたり、辺りを探索したり……。手つかずの自然あふれる無人島での暮らしをお楽しみください。

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