『紅の砂漠』レビュー 荒削りだが、200時間プレイしても底の見えない圧倒的ボリュームの冒険とスローライフが待つ欲張りなオープンワールド

ボスの動きに慣れるまで何度か心が折れそうになった『紅の砂漠』は、複数の勢力が覇権を争う「ファイウェル大陸」を舞台としたオープンワールドアクションアドベンチャーだ。物語は、主人公のクリフが所属する傭兵組織「灰色たてがみ」が敵対組織「黒い熊」に襲撃されて、仲間と大切な居場所を奪われる衝撃的なシーンから始まる。 本作の世界はおどろくほど広大だ。見渡す限りの農耕地から、美しい花が咲き誇る神秘的な森まで、そのロケーションは実に豊か。タイトルと同じ地名の「紅い砂漠」は、文字通り地平線の先まで果てしなく続いている。 飽きさせないクエスト構成でいつまでも遊んでいられて、手強く挑み甲斐のあるボスがより熱中させてくれる。それらに疲れてもスローライフ要素に癒してもらえて、荒削りな面があるものの、多彩かつ膨大な量の体験が筆者を楽しませてくれた。 いくつかの謎解きで詰まってしまったため、クリアには130時間ほどかかったが、200時間以上プレイしてもなお未踏の地は多い。「次はどんな景色に出会えるのか」と新たな地に足を踏み入れるたびに心が躍り、まだまだ遊び足りないと冒険がやめられない。 レビューの執筆にあたっては、発売前にPearl Abyssより提供を受けたPC版をDualSenseでプレイしている。 パーティを組めるが灰色たてがみの再建はほぼひとり旅 クリフの目的は、消息がわからなくなった仲間を集めながら、灰色たてがみの再建とパイルーンを復興していくことだ。プレイヤーが操作できるのは、以下の3キャラクター。 主人公のクリフ 「灰色たてがみ」の全員から厚く信頼されている実力者で、メインストーリーでは主に彼を操作することになる。近接武器は片手剣、槍、両手剣、二刀流、拳。遠距離武器は弓 オークのウンカ 彼も「灰色たてがみ」の中心人物。オーク部族の出身で、巨大な斧を自由自在に振り回す。近接武器は両手斧、両手ハンマー、二刀流 貴族の女性デミアン 一族は滅亡し幼くしてすべてを失った貴族の女性。師匠の行方を追いながら「灰色たてがみ」に身を寄せることになる。近接攻撃はレイピア、両手剣、槍、二刀流 武器や体格が違うことで使える技の違いはあるものの、巨体だから動きが特別遅いということもなく、同じような感覚で使い分けることができる。 仲間の追尾性能は悪く、移動の際にはワープも頻発するが、馬に乗っても追いかけてくるし、ファストトラベルをしてもパーティは解除されない。その状態のまま、操作キャラクターを変更することも可能だ。 3人でパーティを組んでサブクエストを攻略したり、隠れ潜む強敵の退治に挑むこともできる。だが残念ながら、仲間をメインストーリーに連れて行くことはできないし、ストーリー上でも仲間たちが絡んだり共闘するような場面はごくわずかだ。せっかく3人でパーティを組んで戦う楽しさがあるだけに、ストーリー上でも仲間と行動をする展開が欲しかったところだ。 プレイヤーが行える主な要素は以下のとおり。メインストーリーを進めるうえで重要と感じたものは太字で強調してある。 仲間集め 灰色たてがみの運営 パイルーンの復興 アビスの謎解き 地上の遺跡の謎解き 指名手配犯の捕獲(比較的手軽な資金稼ぎ) 世界に隠れ潜む凶悪なモンスター退治 狩り、釣り、採集などの資源集め ロボット作り ハウジング 馬車に荷物を載せて行商の旅 犬や猫などペット収集 素手決闘や弓術大会など16種類のミニゲーム …

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