100% AI開発という挑戦的な触れ込みで登場した『CODEX MORTIS』。その背景にある「AI×ゲーム」の議論はさておき、実際に触れてみて驚かされたのは、巷に溢れる「Vampire Survivors」クローンとは一線を画す、奥深い戦略性とビルド構築の楽しさだ。
死霊術、血の魔術、呪い――。プレイヤーは禁断の知恵を操るネクロマンサーとなり、画面を埋め尽くす敵軍を蹂躙していく。今回は、そんな本作のプレイフィールをお届けする。
戦闘開始前に勝負は決まる、緻密なロードアウト構築
本作の最大の特徴は、ミッションに出撃する前の「準備」にある。適当にスキルを選んで運任せに強化するのではなく、5つの魔術学派から5つのスキルを選択し、あらかじめ独自のシナジーを設計するプロセスが非常に重要だ。
例えば「死霊術」で骨の槍を放ちつつ、「血の魔術」で自らの体力を削って火力を底上げする。そこに「呪い」を組み合わせて敵を弱体化させれば、画面上の敵が一瞬で霧散する快感を味わえる。この「ビルドを練り、それが戦場で完璧に機能する」瞬間こそ、本作の真骨頂と言えるだろう。
圧倒的な物量と美しい破壊の連鎖
いざ戦場に降り立てば、そこは文字通りの地獄だ。しかし、恐れることはない。我々は死を操る者なのだから。 敵の死体を爆破させ、骸骨の牢獄で動きを封じ、ボーンゴーレムを召喚して前線を維持する。スキルが噛み合い、爆発が爆発を呼ぶ連鎖が始まると、もはや視界は魔法のエフェクトで埋め尽くされる。
正直なところ、エフェクトの激しさで自キャラが見失いそうになる場面もある。だが、その混沌すらも「闇の魔術を制御している」という没入感に変えてしまう力強さが、このゲームにはある。特に骨の大聖堂での激戦を制した時の達成感は、他のサバイバルゲームでは味わえない格別のものだった。
ステージごとに求められる戦略の変化
全8つのステージは、単に見た目が違うだけではない。迷路のような構造や、執拗に追いすがってくる無敵のボスなど、ステージごとに攻略法を根本から変える必要がある。
「このマップなら移動速度を優先すべきか」「ここは召喚特化で守りを固めるべきか」といった試行錯誤が楽しく、気づけば「あと1回、あと1回だけ」と深夜までプレイを続けてしまった。470円という価格を考えれば、その中毒性とボリュームは驚異的だ。
総評:AIが描く、ダークファンタジーの新たな到達点
「AIが作った」という先入観は、プレイを始めて数分で消え去った。ここにあるのは、純粋に練り込まれたゲームシステムと、圧倒的な爽快感だ。
UIの操作感や視認性など、アーリーアクセスゆえの粗削りな部分は確かに存在する。しかし、それを補って余りある「破壊の美学」が本作には詰まっている。低価格で濃密なサバイバル体験を求めているなら、迷わずこの禁断の書を開くべきだ。
ゲーム概要
- タイトル: CODEX MORTIS(コーデックス・モルティス)
- ジャンル: ネクロマンティック・サバイバル弾幕アクション
- 開発元: GROLAF
- パブリッシャー: CRUNCHFEST
- 発売日: 2026年3月26日
- 価格: 470円(税込)
- 対応プラットフォーム: Steam(Steam Deck認証済み / プレイ可能評価)
- 主な特徴:
- 100% AIによって開発されたコード、グラフィック、サウンド
- 5つの魔術学派(死霊、召喚、血、魂、呪い)による奥深いビルド構築
- 目標と戦略が異なる8つのユニークなステージ
- ローカル協力プレイ対応
- 日本語字幕対応
- ストアリンク: Steamストアページ