聖杯を巡る循環と戦略の構築。『Kingdom Loop』プレイインプレッション #kingdomloop

ROOT GAMESが手掛ける『Kingdom Loop』は、環状の道を周回しながら王国を築き、聖杯を巡る戦いに挑む戦略シミュレーションだ。いわゆる「ループ系」の系譜に属しながらも、本格的なターン制バトルとデッキ構築、拠点設営の要素を組み合わせた独自のプレイフィールを目指したタイトルとなっている。

循環する道とタイルの配置による領土拡大

本作の基本サイクルは、英雄が自動で周回するタイルの上に、手持ちのカードを使って施設を配置していくことで進行する。200種類以上のタイルが存在し、森林や山脈からは資源が、兵舎からはユニットが供給される仕組みだ。

タイル配置にはパズルのような側面があり、特定の条件で隣接させることで施設が進化したり、特殊なシナジーが発生したりする。ただし、拠点を強化して自軍の戦力を高めるほど、聖杯神殿の影響で敵勢力も強力になっていくという「リスクとリターンの同期」が本作の核となっている。

ユニット編成とターン制バトルの戦術性

戦闘は、最大6対6で行われるターン制のサイドビューバトルだ。各陣営には20種類以上のユニットが用意されており、英雄のステータスや装備品によってその能力は大きく変動する。

実際にプレイしてみると、バトルのテンポは良く、スキルの選択やターゲットの優先順位といった判断がダイレクトに戦況へ反映される。特に「精通(マスタリー)」などの特定のステータスを特化させることで、格上の敵を圧倒できるようなビルドも構築可能だ。一方で、敵の強化スピードが非常に速いため、常にリソースの取捨選択を迫られる緊張感が続く。

異なる経済圏を持つ2つの陣営

プレイヤーは「人間」と「アンデッド」の2つの陣営を選択できる。人間はゴールドを基盤としたオーソドックスな王国運営を行うが、アンデッドは敵の死から得られる「魂」をリソースとするなど、プレイスタイルが根本から異なる。

英雄ごとに用意された固有能力や解放されるカードの違いにより、周回ごとに異なるアプローチを試す余地が残されている。

独自のバランスとシステムへの適応

現在、コミュニティではその難易度の高さや、周回を跨いだ永続的な強化要素(メタプログレッション)の少なさを指摘する声も散見される。確かに、序盤のチュートリアルは簡潔であり、最適なタイルの組み合わせやユニットの相性を理解するまでは、手探りの状態が続くだろう。

しかし、システムの裏側にある数値の相関性を理解し、効率的な資源管理のルートを確立できた瞬間に、このゲームの持つシビアな戦略性が姿を現す。手軽な爽快感よりも、限られたリソースの中で最適解を導き出すプロセスに重きを置いた設計と言える。


ゲーム概要

  • タイトル: Kingdom Loop
  • ジャンル: 戦略タクティカル / デッキ構築型ローグライク / 王国運営
  • 開発元: ROOT GAMES
  • 発売日: 2026年4月28日
  • 価格: 1,699円
  • 対応言語: 日本語字幕対応
  • ゲームシステム:
    • 200種類以上のタイルを配置し、マップをカスタマイズするビルドシステム
    • 人間・アンデッドの2陣営による異なるリソース管理メカニクス
    • ユニットの配置とスキル選択が重要な6vs6ターン制バトル
    • 装備品やアーティファクトによる英雄のカスタマイズ
  • ストアリンク: Steam:Kingdom Loop

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