武器はバスケットボールに“巨大入れ歯”?中国の新人チームが作る異色のアクションRPG『Above Land: Rhapsody』試遊レポート

ミームになりそうファンタジーの世界を舞台にゴブリンの大群と対峙するゲームは、誰もがプレイしたことがあるだろう。だが、バスケットボールを使ってゴブリンと戦ったことはあるだろうか? 中国の開発スタジオFlying Amateursが手がける新作アクションRPG『Above Land: Rhapsody』で楽しめるのは、それだけではない。本作はローグライトやタワーディフェンスの要素を取り入れた協力型3Dアクションゲームで、開発元によると、ゲームプレイのコアループは「プレイ、構築、大混乱、リピート」というものになっている。 今回、上海で開催されたbilibili主催のゲームプレビューイベント「BILIBILI GAME FIRST LOOK」にて、『Above Land: Rhapsody』を1時間ほど試遊し、開発者らに話を聞くことができた。 先述したタワーディフェンスは実際のところ「Kunhai Ruins」という特定のマップの一要素に過ぎず、ほかのマップでは、それぞれに合わせた異なるゲームプレイシステムが採用されている。Kunhai Ruinsでは、広大なマップを探索しながら自分の拠点を守り、宝やランドマークを見つける中でどんどんキャラクターのレベルを上げ、次に来る敵のウェーブに備えるというのが主なゲームプレイとなる。各ウェーブは1~2分ほどで、次のウェーブが開始されるまでの8分間で拠点の防衛を強化したり、探索したりする。厳密に言えばタワーディフェンスゲームではないものの、ウェーブというコンセプトは色濃く反映されており、ローグライト要素によって奥深さが増している。プレイを進めていくとアップグレードが解放され、プレイ毎にシステムに基づくビルドを構築し、武器とパークを組み合わせて大ダメージを与えることが可能となる。 本作に登場する武器のラインアップは実にクレイジーだ。もちろん、ファンタジーの世界観で定番の剣や弓矢は用意されているが、一風変わったものも装備でき、武器にはそれぞれ特有の戦闘システムが設定されている。バスケットボールで攻撃する場合、画面上にゴールのリングとバックボードが出現し、よりダメージを与えられる華やかな技を決められる。一方で、ギターを使えば、プレイヤーの体力も回復できるR&Bの戦闘スタイルと、攻撃力を20%増加させるデスロックの戦闘スタイルを切り替えることが可能だ。いずれの場合も、特定の特殊攻撃に対してクイックタイムイベント(QTE)が発生し、タイミングをぴったり合わせてボタンを押すことで最大の効果が発揮できる。 ほかにも、プロレスでよく使われる折りたたみ椅子や、ヨーヨー、こま、サイコロといった奇抜な武器が用意されており、拳として使える巨大な入れ歯まで揃えられていた。すべての武器を試す時間はなかったが、そのラインアップはゲームの進行にカオスでクレイジーな演出を与えてくれる。開発元によれば、リリース時には40種類近い武器が用意されるとのことだ。私が試したものは、どれも強力なコンボが用意されており、ほとんどがマウスの左クリックと右クリックという非常にわかりやすい入力システムで繰り出すことができた。 また、「Wobbo」と呼ばれるペットを仲間にでき、「モンスターハンター」のオトモアイルーのように、カスタマイズして戦闘で手助けしてもらうことが可能だ。なお、本作はシングルプレイに加えて最大3人までの協力プレイにも対応している(試遊では最大2人だった)。 本作は2つの舞台をまたいで展開する。ひとつは、幼い主人公が、失踪した母親が残したファンタジー小説に慰めを見出す現実世界。もうひとつは、アバターとなった主人公が本のページを戦闘で進めていくファンタジー世界で、各マップはそれぞれ異なる章を表している。ファンタジー世界でのプレイの合間には、ハブとなる世界で、主人公のコレクションにあるおもちゃをイメージしたデザインのアバターや武器、装備のカスタマイズができる。次のプレイに向けて準備が整ったら、自分のフィギュアを手に取り魔法のポータルへ飛び込めば、プレイヤーがアバターへと姿を変える。現実世界から抜け出し、危険に満ちたファンタジーの世界で冒険活劇を繰り広げるという流れは『ピーター・パン』を思わせ、粋な演出だと感じた。

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