昔のような感覚が蘇る、けれどもたしかに現代の新作2026年夏のゲームショーケースの数々も、ほぼ終わりを迎えている。非常に魅力的で幅広い選択肢が提示された一方で、今年は「ノスタルジー」という傾向が際立っていた。ドリームキャストタイトルのリメイクである『バイオハザード RE:ベロニカ』。2018年版で確立されたスタイルと、2005年の初代作に代表される往年のスタイルを掛け合わせようとする『God of War Laufey』。20年ぶりのナンバリング最新作となる『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS』。そして、まさかの「クレイジータクシー」の新作ときている。 XBOX Games Showcase 2026は、少なくとも序盤の3分の1は、ほかの発表イベントよりもノスタルジーを前面に押し出していた。2004年の特別限定版Xboxを彷彿とさせる、半透明グリーンのXbox Series X本体。2001年に世界デビューを果たした『Halo: Combat Evolved』も、かつての美麗なリマスター版よりもさらに輝きを増したリメイク版として帰ってくる。2004年の初代のヴィランが登場することを示唆した、Playgroundによる『Fable』のリブート。そしてシリーズの過去の物語に焦点を当てた『Gears of War: E-Day』は、マーカスとドムを再び最前線へと投入する。2人がともに戦場に立つ姿が描かれるのは、2011年以来だ。 Xboxが、栄光の日々へ回帰しつつある理由は言うまでもない。そして、AAAゲーム開発全体が過去にしがみつくようになった理由もまた明白だ。この10年近く業界を席巻してきた「ライブサービスがゲームの未来であり、巨額の利益を生む」という夢は、いまや音を立てて崩壊しつつある。一方で、新たな世代のプレイヤーは『Roblox』や『フォートナイト』のようなユーザー生成コンテンツの遊び場に夢中となっていて、丹念に設計されたレベルデザインやキャラクター描写、意味のある選択といった従来型ゲームの価値にはほとんど関心を示していないのだ。 だからこそ、現在のゲーム業界における伝統的なAAA作品を支えているのは、古参のコンソールユーザーたちなのである。業界が何年ものあいだ、ライブサービスや次の『フォートナイト』探しにばかり熱中するのを見てきたユーザーたちは、その反動もあって、かつてのゲームを以前にも増して好意的に振り返るようになった。『トップガン マーヴェリック』(レビュー)を観るために四半世紀ぶりに映画館へ戻った父親たちと同様、私たちもまた懐かしさという甘い罠に引き寄せられてしまうのだ。 そして、「私たち」と言うとき、その中にはもちろん私自身も含まれている。私自身も(そして、IGNの読者がどんな記事に集まってくるかを見る限り、おそらくあなたも)、ゲームには別世界へ連れて行ってほしいと思っている。優れたキャラクターたちが織りなす魅力的な物語を、創造性に富んだ説得力のあるゲームプレイを通じて体験させてくれる――そんなゲームだ。多くの人がゲームを好きになった理由はそこにあるし、それは何世代にもわたってAAAゲームを支えてきた土台でもあった。もちろん、そうしたゲームが完全に消え去ったわけではない。実際、私が毎年遊ぶ作品の大半は今でもその類いだ。しかし、膨れ上がり続ける開発費の問題や販売本数の伸び悩み、さらには「シングルプレイヤーゲームは終わった」という言説――その妥当性がどうであれ――によって、そうした作品は次第に崖っぷちに立たされているかのように感じられるようになった。まるで、私たちがそれらを失う危険にさらされているかのように。だからこそ、私たちはノスタルジーに惹かれてしまうのだろう。 ゲーム業界の「ノスタルジーという罠」を冷ややかに見るのは簡単なことだし、実際そうする人も少なくはない。「ノスタルジーがゲームというメディアの発展を停滞させている」という批判にも、一理ある。それでも私は、どんなゲームにも心を躍らせてくれることを期待して向き合っている。そしてノスタルジーも、正しく扱われるのであれば、今なお力を持ち得ると思う。たとえば私は「Halo」シリーズが大好きだが、初代作『Halo: Combat Evolved』のリメイクをずっと望んでいたかといえば、そうではない。一方でリブート版『Fable』には、はるかに大きな期待を抱いている。オリジナル版を愛される作品たらしめた発想や魅力を受け継ぎながらも、新たな開発チームが現代的な視点を持ち込むことで再構築する作品だからだ。それはいわば、「ウィッチャー」後の時代に生まれる、新しい『Fable』なのだ。 …
つづき【PS4】ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク
神話の世界へ、答えと仲間を求めて。 答えを求めてクレイトスとアトレウスと共に北欧神話の壮大な冒険へ。新たな神々や怪物に立ち向かい、美しき九界を巡れ。 クレイトスとアトレウスが、運命へと立ち向かい、新たな道を切り拓く壮大な旅路がいま幕をあける。 激情に駆られたアース神族が九界を崩壊へといざなう中、クレイトスとアトレウスは終焉を阻むため力を尽くす。だがその甲斐も虚しく、フィンブルの冬は容赦なく世界に影を落とす。 生死をかけた戦いの中で、父と子の関係にも変化が生まれる。“ロキ\"の予言を理解しようと知識を渇望するアトレウスに対して、クレイトスは己の過去と向き合い、父親であろうともがき続ける。 自分たちの命か、はたまた九界の平和か——アースガルズの勢力が結集する中、運命に抗う二人は選択を迫られる。
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