泥酔客とカクテルに追われる狂乱のバーテンダー体験!夜の歓楽街を描くシミュレーション『Something to Drink?』プレイレビュー #somethingtodrink

2Dピクセルアートのノスタルジックなビジュアルと、小気味よい効果音に包まれてカウンターに立つ。最初はのんびりとビールを注ぐだけの簡単な仕事に思えたが、数日も経てば次々と舞い込む複雑なカクテル注文、計算機を弾く手元の焦り、そして個性豊かすぎる客たちのトラブル対応に追われることになる。

インディー開発者のAdam’s Gamesが手掛けるバーテンダーシミュレーター『Something to Drink?』は、心地よい作業感とピリリと効いたブラックユーモアが見事に融合した一作だ。

丁寧な仕込みから始まる地獄のラッシュ!絶妙な手触りのバー業務

本作の基本ループは、来店する客の注文通りに酒を作り、代金を正しく受け取って次の客を迎えるというもの。最初はタップからビールを注ぐ程度だが、徐々にウォッカやウイスキー、各種ジュースやリキュール、氷やカットフルーツを組み合わせる本格的なカクテル作りが要求される。

グラスを並べ、ボトルのキャップを開け、角度を調節しながら液体を注ぎ込む一連の所作は、物理挙動と心地よいSEが相まって妙な中毒性を放つ。注文通りの配合をレシピ帳で確認しつつ、素早く提供してチップをもぎ取った瞬間の達成感は格別だ。稼いだ資金を使ってバーの機材や便利ツールをアップグレードしていくことで、徐々に作業効率が向上していく育成・拡張の手応えもしっかり味わえる。

カウンター越しに交錯する人間模様とマルチエンディング

本作のもう一つの柱が、グラスを傾ける客たちとの対話だ。カウンターに現れるのは、日常の愚痴をこぼす者から怪しい取引を持ちかける者まで、ひと癖もふた癖もある曲者ばかり。

会話中の選択肢は単なるフレーバーにとどまらず、街の裏側で進行するドラマや登場人物たちの運命を左右し、複数のエンディングへと分岐していく。ブラックユーモアや治安の悪さを漂わせる少し大人向けの会話劇は、単調になりがちな作業シミュレーションに程よい緊張感と物語の深みを与えている。

総評:忙しさと哀愁に酔いしれる良作バーシミュレーター

序盤の手探り感から次第にマルチタスクの波へ飲み込まれていくゲームテンポは非常によく練られており、気がつけば時間を忘れてカウンターに立ち続けてしまう魅力がある。荒削りな操作感や独特のダークなノリも含めて、インディー作品ならではの尖った個性が光るタイトルだ。

本作をおすすめしたいプレイヤー

  • 『Papers, Please』のような、書類やタスクを素早く捌くマルチタスク系ゲームが好きな人
  • バーや酒をテーマにした世界観、ピクセルアートの雰囲気に惹かれる人
  • 癖の強いNPCとの会話や、選択によって結末が変わるストーリーを楽しみたい人

ゲーム概要

  • タイトル:Something to Drink?
  • ジャンル:バーテンダーシミュレーター / アドベンチャー
  • 開発元:Adam’s Games
  • パブリッシャー:Adam’s Games
  • 発売日:2026年7月14日
  • 価格:1,350円(税込)
  • 対応言語:日本語字幕対応
  • プラットフォーム:PC(Steam)
  • ストアページ:https://store.steampowered.com/app/4121610/Something_to_Drink/

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