『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』レビュー すべてが揃った素晴らしい格闘ゲーム

美しいビジュアルと革新的なシステムを備え、あらゆるレベルのプレイヤーが楽しめる格闘ゲーム格闘ゲームが、ほぼすべての項目で文句なしの出来を実現することは滅多にない。優れた対戦システム、充実した学習ツール、良好なネットコード。「リプレイテイクオーバー」のような上級者向けの機能から、しっかり楽しめるストーリーや各種サブモードといったカジュアル層向けの要素まで――そのすべてを兼ね備えた作品となれば、なおさらだ。 『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は、『ストリートファイター6』以降、そうしたすべての条件を満たすところまで最も近づいた格闘ゲームと言える。本作は美しく、革新的で、あらゆるレベルのプレイヤーが楽しめる格闘ゲームだ。適当にボタンを押しているだけでも簡単かつ爽快に動かせるキャラクターが揃っている一方で、トレーニングモードに籠もって徹底的に研究するのも同じくらい楽しい。唯一、本作に重くのしかかっていた問題が、発売当初のPC版におけるパフォーマンスの悪さだった。しかし、最近配信されたパッチによって、その大部分は解消されたようだ。今の『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』なら、何の但し書きもつけることなく、心からおすすめできる。 まずは基本的な部分から見ていこう。『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は4対4のタッグ制格闘ゲームであり、1試合に8人もの交代可能なキャラクターが登場することで生じる混沌をコントロールするため、いくつもの独自ルールが設けられている。 たとえば、チーム内の全キャラクターでひとつの体力ゲージを共有する。これは、ダメージを受けたキャラクターを控えに下げて体力を回復させ、そのあいだに無傷のキャラクターを前線へ出すという、従来のタッグ制格闘ゲームにおける基本的な要素のひとつを取り除くものだ。これは実に賢い変更だ。UIをすっきりさせられるうえ、4対4の試合が必要以上に長引くことも防げる。そして何より、従来型のタッグ制格闘ゲームにおける大きな参入障壁のひとつ――競争力のあるチームを組むために複数のキャラクターを覚えなければならないという問題――を取り除いている。 特に面白いのは、たったひとりのキャラクターを使いこなすだけでも十分に強くなれる一方で、相性を考えてチームを組むことにも大きな意味がある点だ。たとえば、自分のメインキャラクターが特定の組み合わせを苦手としていることがわかっているとする。相手がマグニートーを使っていて、その強力なゾーニングに苦戦しそうなら、それに対処できる別のキャラクターを控えに置いておけばいい。あるいは、気に入っているものの相手のガードを崩すのが難しいキャラクターがいる場合もある。私にとってはブレイドがそうだった。そこで、まずは中下段などの揺さぶりに長けたキャラクターで攻め、攻撃をヒットさせたらブレイドへ交代してコンボを継続する。そうすれば、最初にガードを崩したキャラクターだけで戦うよりも、大きなダメージを与えられる。このシステムで私が特に気に入っているのは、最初からすべてを完璧に覚えなければならないというプレッシャーがなく、ゲームプランへ少しずつ新しい要素を足していけることだ。 プレイを始めたばかりのころ、私がやるべきことはスパイダーマンをそれなりに使えるようになることだけだった。中下段の技をいくつか覚え、基本的なコンボを身につけ、ウェブ・ジップを使って画面内をどう動き回ればいいのか大まかに理解する。それだけで、オンラインでほかのプレイヤーと戦う準備ができたと感じられた。やがてスパイダーマンひとりでできることの限界が見えてきたところで、トレーニングモードへ戻り、今度はブレイドについて学んだ。そうすることで、自分のゲームプランに新たな層を加えることができた。その次には、中下段のコンボで下段がヒットした際に、より大きなダメージへつなげられるよう、アシストとしてマグニートーをチームに加えた。そして今は、チームにさらなるメリットをもたらしてくれるアシストを探すため、4人目の枠でさまざまなキャラクターを試しているところだ。小さな土台から始め、そこへ少しずつ要素を積み重ねていける。これは格闘ゲームを学ぶうえで理想的な方法であり、『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は、まさにそのために設計されたゲームだと感じる。そして、ここからアシストシステムが少し変わったものになってくる。 ここで、アシスト周りのシステムが少し変わったものになってくる。というのも、『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は最初から4対4で戦うわけではない。各試合の開始時に使用できるのは、両チームとも4人のうち2人だけ。残るキャラクターは、弱攻撃のオートコンボを決める、画面端付近でステージ移動やウォールスプラットを発生させる攻撃をヒットさせる、あるいはラウンドを落とすことで解放する必要がある。キャラクターを解放することは重要だ。ひとり解放するごとにチーム全体の体力が増えるうえ、特定のタイミングでアシストを呼び出すために使用する「アッセンブル」ゲージも1本追加されるからだ。 『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のアシストには、かなり細かなルールが大量に存在する。そのため、初心者にとってはかなり圧倒されるシステムになり得る。「Marvel vs. Capcom」や『ドラゴンボール …

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