静まり返った朝の空気、エンジンが唸りを上げる低い振動、そして綺麗に整列していく芝生のストライプ模様。日常の喧騒から逃れて「無心で没頭できる時間」を求めるプレイヤーに向けて登場したのが、インディー開発の庭園管理シミュレーター『Lawn Care Simulator』だ。
雑草が生い茂る混沌とした庭を、多彩な機材を駆使して一糸乱れぬ美観へと整えていく本作のゲームプレイ。実際にコントローラーを握り、広大な芝地と格闘して見えてきたその手応えと魅力をお届けする。
伸び切った雑草を削ぎ落とす「整地の手応え」
舞台となるのは、穏やかな町「トリムズデール」。プレイヤーは庭園メンテナンスの専門業者として、民家の庭から公共の公園、果ては巨大な私有地まで、さまざまな依頼地へと赴くことになる。
プレイして最初に惹き込まれるのは、芝刈り機を進める際の手応えだ。ブレードの回転に合わせて伸び放題だった草が倒れ、鮮やかな緑のラインが地面に刻まれていく瞬間には、理屈抜きの心地よさがある。荒れ果てた敷地が徐々に自分の手で整理されていく変化を目の当たりにすると、気づけば時間を忘れて芝刈り機のステアリングを握り続けてしまう。
多彩な機材の使い分けと絶妙なユーモア
本作のゲームプレイは単なる芝刈りにとどまらない。作業現場では、大型芝刈り機が入れない狭いフェンス際や花壇周りをトリマーで整え、植栽の輪郭をヘッジトリマーで成形し、仕上げにブロワーで散らばった刈り草を吹き飛ばすといった一連のワークフローが求められる。どの機材をどういう順序で持ち出すかを考える段取りの楽しさも備わっている。
現場には思わず笑ってしまうようなちょっとした隠し要素やお茶目な仕掛けも散りばめられており、単調になりがちなシミュレーター作業に適度な緩急を与えてくれる。依頼をこなして得た報酬で新たな機材を購入し、作業効率を上げていくステップアップの流れも明快で分かりやすい。
早期アクセスゆえの粗さと、それを補う今後の期待
全体として非常に没入感が高い一方で、早期アクセス(Early Access)段階ということもあり、段差での挙動や当たり判定のシビアさ、ステージ途中でのセーブ管理など、操作性やシステム面で一部デリケートな挙動を感じる場面も見られる。
しかし、開発チームのフィードバックに対するレスポンスは素早く、挙動の改善や新ステージの実装に向けたアップデートが意欲的に続けられている。現状でも「頭を空っぽにして整地作業に没頭する」というコアな体験はしっかり成立しており、今後のさらなるブラッシュアップに期待が持てる仕上がりだ。
本作はどんなプレイヤーにおすすめか
- 『パワーウォッシュ シミュレーター』のように、作業をコツコツ進めて空間を綺麗にする達成感が好きな人
- 競争や時間制限に追われず、ポッドキャストや音楽を聴きながらゆったり遊べるゲームを探している人
- 日常のストレスを忘れ、無心で作業に没頭してリフレッシュしたい人
ゲーム概要
- タイトル: Lawn Care Simulator
- 発売日: 2026年6月25日
- 開発元: Zac Marvin , Edward DePew
- パブリッシャー: Moonlighter Games
- 価格: ¥ 2,600
- 日本語対応: なし
- ストアページ: Steamストアリンク