冷静さを保ち、パリィを決めろ。プレビューの要点: アーサー王伝説をモチーフにした本作は、その元ネタの活かし方が非常に見事だ。 今回のデモで体験できた2つのボス戦は、戦闘の満足度がきわめて高かった。 戦闘自体は洗練されているものの、主人公グウェンドリンの移動操作にはまだ細かな調整が必要だと感じる。 『壊滅の潮汐』で崩壊を迎えているのは、ロンドン橋だけではない。異世界から侵略してきた謎の存在によって、街全体が廃墟へと化しており、生き残った唯一の人間であるプレイヤーがそれを阻止しなければならない。アーサー王伝説から強い影響を受けた本作は、昨年の初公開時に大きな話題を呼んだ。新鋭開発スタジオEclipse Glow Gamesの手掛けるハイスピードなスラッシュアクションだけに、最初は「見かけ倒しなのでは」という懸念もあったが、今回のイベントで約2時間のプレビュー版を試プレイした結果、その不安は吹き飛んだ。本作は一目見て伝わる派手さと同じくらい、プレイの触感も爽快そのものだ。 これまでのトレーラーでは傾いたビッグ・ベンやロンドン・アイが描かれていたが、今回のデモで体験できた汚染されたロンドン探訪は、壊滅した大英博物館の内部に限られていた。大人の事情と思しき理由で「グレート・ラッセル博物館」と名付けられたその歴史的建築は、うねる枝と赤く染まった川によって引き裂かれ、見る影もなく崩壊している。異界の力によって歪められた現代の建造物を探索するのは実にユニークで惹き込まれる体験だ。まるでウォータールー駅から地下鉄に乗ったはずが、間違えて『ELDEN RING』の「狭間の地」で降りてしまったかのような感覚を覚える。 このセクションは本編の開始から数時間経過した場面らしく、主人公グウェンドリンが大英博物館の展示室に立ち入った目的は「聖杯の欠片を探すため」ということしか分からなかった。彼女の探索をサポートするのは、鳥に変身する能力を持った若き妖精のニニアンだ。彼女は次の目的地を示す標識のような役割を果たし、ふわふわと飛んでは背景のあちこちに留まって行くべき道をさりげなく提示してくれる。開発陣によると、彼女はストーリー上でも極めて重要なキャラクターだという。また、映画『ラビリンス/魔王の迷宮』から抜け出してきたかのような、頭部が手になっている不気味なヘビ型の生物にも遭遇したが、それ以外の遭遇者のほぼ全員が殺気全開で襲いかかってきた。 切断の波 幸いなことに、グウェンドリンは立ち塞がるいかなる刺客をもねじ伏せる万全の装備を備えている。標準的な剣撃、回避、パリィに加え、彼女はボタンひとつで2体の霊的な騎士を召喚できる。間髪入れずに空間から現れる彼らの追撃は、コンボの締めくくりとして抜群の破壊力を誇る。館内に足を踏み入れた直後、弱い雑魚敵の群れを相手にしていた頃は、召喚を適当に連打するだけの大雑把な立ち回りになっていた。しかし、最初のボス戦で試練を迎える頃には、本作のバトルの深みをしっかりと理解し始めていた。 ショルダーボタンを長押しすれば敵を打ち上げて空中コンボに持ち込め、溜め攻撃で大ダメージを与えたり、体勢を崩した敵にとどめを刺すフィニッシュブローを叩き込んだりできる。さらに攻撃を命中させてゲージを溜めれば、雷撃を降らせて周囲を一網打尽にするド派手なアルティメットスキルも発動可能だ。あらゆるアクションのレスポンスが非常に良く、滑らかなモーションのおかげでコンボからコンボへと流れるように繋がっていく。 どの騎士を同行させるかという戦略性も面白い。グウェンドリンは一度に2組の甲冑騎士をセットでき、方向キーの左右で瞬時に切り替えられる。特定の中ボスを倒して新たな騎士を解放していくと、自分のプレイスタイルに合わせた組み合わせ(ロードアウト)を構築できるようになる。例えば、鎌を振るうベディヴィアの近接攻撃と、ターゲットへ即座にワープするガウェインを組ませてもいい。あるいは、ガードを崩せるパラメデスと、敵を一時的に凍結させて態勢を整える隙を作れるケイを組み合わせるのも手だ。 今回のデモで体験できた騎士は5体だったが、製品版で登場するロースターのほんの一部に過ぎないと開発陣は語っていた。騎士のバリエーションが増えるにつれ、戦闘の工夫がどこまで広がるのか今から楽しみだ。管理する要素が多く感じるかもしれないが、本作の最も見事な点は、数々の「円卓の騎士」たちを従えさせつつも、バトルが煩雑な操作に忙殺されない点にある。戦闘のテンポは常にハイペースで、戦略性を高めたからといって爽快なスピード感が削がれることは決してない。 騎士の組み合わせを考え、サポートスキルを効率よく使うことは、より手強いボス戦を突破する上で不可欠だ。今回のデモでは2体の主要なボスと戦うことができた。エジプト展示室まで進むと、突如砂漠の世界へと転送され、巨大な天秤の皿で構成された足場で長柄武器を振るうアヌビスとのバトルになった。アヌビスは強烈な竜巻攻撃を繰り出してくる。その後、博物館のライブラリーでは、驚くほど俊敏なモードレッドとのシネマティックな多段階戦に挑んだ。モードレッドは最終的に巨竜に乗って地中から出現し、紫の炎でフィールド全体を包み込みながら急降下攻撃を仕掛けてきた。どちらのバトルも視覚的なインパクトに満ちており、段階ごとに攻撃が激しさを増すため、立ち回りのアップデートを常に強いられる緊迫感があった。 探索の道 グウェンドリンの頼もしい味方たちは、バトルだけでなくフィールドの探索でも威力を発揮する。弓兵のボースはロープ矢を放ってジップラインの道を作ったり、天井から吊り下げられた宝箱のロープを切断したりできる。一方、力自慢のパラメデスはスマートウォッチ以上に多機能だ。ひび割れた壁をぶち破り、重い扉を持ち上げて隠し部屋を開けるほか、石柱を動かしたり重い木箱を持ち上げて足場を作ったりと大活躍する。新たな仲間を獲得するたびに移動の選択肢が広がる作りになっており、一度訪れた場所へ戻って隠し要素を解放する、いわゆる「メトロイドヴァニア」的な構造が期待できる。 メインルートを外れて探索を行うと、やり込み用の戦闘チャレンジや隠しボス戦といったリターンが得られる。中国展示室へ足を踏み入れた際、NPCから館内を徘徊する呪われた魔物についての謎めいた手がかりを得た。その痕跡を辿った末、電気を纏ったサムライとの激しい一騎打ちに引きずり込まれることになった。また、砂漠の世界へ転送された後、博物館の周辺の砂地を探索していると、時空の裂け目から突如現れてはフィールドの左右から奇襲を仕掛けてくる強力な強敵に遭遇した。
つづき
記事を見る
【PS4】ELDEN RING
本格的なダークファンタジーの世界を舞台にしたアクションRPGタイトルです。 広大なフィールドとダンジョン探索による未知の発見。立ちはだかる困難とそれを乗り越えた時の達成感。そして登場人物たちの思惑が交錯する群像劇をお楽しみ頂けます。
確認する関連性のありそうな記事
4詳細 お気に入り登録
“横スクロールの探偵ホラーゲーム”がレビュー高評価で海外にて注目集まる。新星『Silver Pines』がメタスコア「85/100」とハイスコアをマーク
2026年10月06日 23時45分
絵画調ビジュアルの不穏な雰囲気とメトロイドヴァニア風の探索が称賛。レビュー数は十数件ながら、新たなホラゲの良作としてひそかに話題に
7詳細 お気に入り登録
「小規模なプロジェクトとしてスタートしたが、約5年におよぶ開発期間の中で様々な要素を追加していった」ブラジル産メトロイドヴァニア『Infinitevania』【開発者インタビュー】
2026年10月07日 17時00分
気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、JHT Games開発、PC向けに7月25日にリリースされたブラジル産メトロイドヴァニア『I...
7詳細 お気に入り登録
2Dサバイバルホラー『Silver Pines』本日10/8 PS5版リリース!廃れた町を探索するクラシックホラー×メトロイドヴァニア
2026年10月08日 18時01分
によるメトロイドヴァニア風サバイバルホラー『Silver Pines』(PS5、Switch1|2、Xbox、Steam等)12/8本日リリースされました。本作は、失踪したミュージシャ...
8詳細 お気に入り登録
手描きロトスコープ採用のメトロイドヴァニア風サバイバルホラー『Silver Pines』リリース
2026年10月09日 09時30分
私立探偵のレッド・ウォーカーとなり、行方不明のミュージシャンを探します。
4詳細 お気に入り登録
私立探偵が銃で戦いながら行方不明者を捜索するホラーゲーム『Silver Pines』が本日発売。寂れた町の暗い雰囲気が怖すぎる
2026年10月09日 05時03分
メトロイドヴァニア風の探索を進めながら、悪夢のような恐怖に立ち向かい謎を解き明かしていく
22詳細 お気に入り登録
モンスターが徘徊する街に隠された秘密とは。メトロイドヴァニア風サバイバルホラー「Silver Pines」,配信開始
2026年10月09日 19時58分
Team17は本日(2026年10月9日),WychElmが開発した新作タイトル「SilverPines」をリリースした。本作は,アメリカの小さな街を舞台に,私立探偵のレッド・...