愛を込めて作り込まれたサバイバルホラー・アクション。『The Sinking City 2』を15分もプレイすれば、これが「中折れ帽をかぶった『バイオハザード』」であるという明白な事実に嫌でも気づかされる。そう言うと貶しているように聞こえるかもしれないが、私は近年の『バイオハザード』作品を大いに楽しんでいる。そのため、Frogwaresによるクトゥルフ神話サバイバルホラーの続編を最高峰の傑作群――特に2019年の『バイオハザード RE:2』――に例えるのは、けなすどころか最大の賛辞なのだ。本作を他と一線を画すものにしているのは、そのベースにある明らかに模倣されたメカニクスのうえに強烈な個性を注入している、緻密な愛によって描き出された1920年代ニューイングランドというユニークで味わい深い舞台設定である。 プレイヤーが操作するのは、好感の持てるオカルティストのカルヴィン・ラファーティだ。彼は1929年、マサチューセッツ州アーカムの街全体を飲み込もうとする壊滅的な大洪水の中で目を覚ます。彼は間違いなくパルプ・フィクションお決まりのキャラクター像——打たれ強い顎を持ち、腕っぷしが強く、向こう見ずな勇敢さを備えた男——である。しかし、時折表面化する深みも持ち合わせている。『バイオハザード』との比較と同様、彼をこのジャンルの古典的ヒーローに例えることは決して侮辱ではない。 興味深いコズミック・ホラーの物語は、カルヴィンのパートナーであり恋人であるフェイを昏睡状態に陥れた、クトゥルフ神話の超現実的な「ドリームランド」への遠征を軸に展開する。これにより冒頭から明確な感情的動機と推進力が生まれ、第1章前半のややスローペースな展開を乗り切ることができた。ネタバレは避けたいが、『The Sinking City 2』はクトゥルフ神話の「オールスター感謝祭」のような一面も見事に果たしている。異形のゲストキャラクターの中には、その恐ろしい全貌を見せるというより仄めかされるだけのものもいる。だが、アーカムの熱狂的なファンであれば、異界の歓喜に笑みがこぼれるような小ネタが数多く散りばめられている。 展開されるストーリーには効果的な感情の揺さぶりや、いくつかの見事なひねりが用意されており、登場人物たちの動機について最後まで推測を楽しめる。ハイコンセプトなテーマの割には全体としてかなり追いやすい内容となっている。クリア後に結末を解釈するYouTube動画を検索しなければならないような物語ではない点は評価したいポイントだ。かといって、ラブクラフト作品の持つ重厚で形而上学的な要素から逃げているわけではなく、人間の理解を超えた存在に立ち向かっているという感覚を見事に表現している。また、現代の価値観では受け入れにくくなった一部の要素をうまく回避している点も好印象だ。 作品の中心となるのはアーカムの街そのものであり、探索や戦闘の舞台として見事に湿り気と荒廃を感じさせる背景を提供している。優れたテクスチャワークとサウンドデザインが融合し、コロラドのカラッとした夏の暑さの中にいても肌がじとっと湿り気をおびるような雰囲気を醸し出している。あらゆるエリアの隅々にまで詰め込まれた緻密なディテールの密度は、まさに圧倒的だ。ボロいホテルの一室も、恐ろしい病棟も、生活の痕跡と進行中の災害による破壊の両方を感じさせる。カットシーンやフェイシャルアニメーションは常に同等のクオリティを保っているわけではないが、全体的に非常に優れた声優陣の演技がプロダクションの限界を補っている。 各章ごとにアーカムの新しいエリアへと移動し、それぞれが雰囲気・構造ともに異なる魅力を備えている。水没した市街地から始まり、ボートで様々な廃墟を巡りながら不気味な心霊ホテルへと向かう。最も恐怖を感じた第2章の舞台は放棄された病院で、『バイオハザード』のタイラントやネメシスを彷彿とさせる「倒せない追跡者」が登場する。そして第3章ではアーカム魚市場へと足を踏み入れることになるが、ラブクラフト作品に詳しい人物なら想像がつく通りの展開となる。つまり、主人公のカルヴィンにとっては不快な魚要素満載の災難な展開になるということだ。このロケーションの推移により、統一された美学を保ちつつも新鮮さを維持している。 (『The Sinking City 2』は)ラブクラフト作品の持つ重厚で形而上学的な要素から逃げていない。 前述の通り、メカニクスに関して言えば、本作は現代の肩越し視点(ビハインドビュー)『バイオハザード』に対する隠す気もないオマージュである。カルヴィンはちょっとした武器庫を作れるほどの銃器を集めることができるが、すべての敵を倒せるほどの弾薬が手に入ることは決してなく、一発の弾丸を求めて引き出しを必死に漁る緊張感のある展開が続く。近接攻撃も選択肢としては存在するが、あまり有効ではない。ゾンビのような基本敵と近接格闘を行えば、自分も攻撃を受けることがほぼ確定するため、近接戦闘は弾薬の代わりに回復アイテムを消費するための選択肢だ。カルヴィンは『バイオハザード レクイエム』のグレースほど脆弱ではないが、レオン・S・ケネディほどのアクションヒーローでもなく、有能さと脆さのグッドバランスを保っている。 操作感も非常に似ている。インベントリシステムも非常に似ている。基本的な敵も非常に似ている。ドアを開けるために3つのアイテムを探して嵌め込むパズルもある。ハーブを拾って回復アイテムをクラフトすることもできる。さらには、近年の『バイオハザード』シリーズとほぼ同じように、2周目以降(ニューゲーム+)で強力なパークを解放する実績システムまで備えている。繰り返しになるが、文句を言っているわけではない。手堅く作られているのであれば現代の『バイオハザード』の方程式に飽きるはずもない。Frogwaresは賞賛に値する見事な仕事をした。カプコンによる次なる大作を待つ間のおかわりとして、十分すぎる一品だ。 前作『The Sinking City』に対する弊誌の評価 「クトゥルフ神話の世界観に入り込み、特に幻覚にさいなまれ、狂気に陥るのをどうにか抑え調査と戦闘をする体験は本作ならではのもの。ファンなら一度体験して間違いない。しかしゲームプレイに慣れてくる中盤以降、やることが代わり映えしないことに気づく。単調になり、世界の広がりが弱まる。特定のジャンルを開発してきたところがオープンワールド化する問題をやはり越えられなかった。」 …
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