舞台はバイスシティ、だが野心はサンアンドレアス――『GTA6』が継承したオープンワールドシミュレーションの遺伝子

大幅なビルドアップを遂げるキャラクター育成バイスシティへの復帰は、長い間待ち望まれていた。そしてこれまでに公開された『GTA6』の情報を見る限り、かつてロックスターがPS2時代に贈った映画『スカーフェイス』への名作オマージュを体験した者にとって、少なくとも部分的には「帰郷」のような懐かしさを感じさせるものになりそうだ。80年代という時代自体は、今やバックミラーの彼方に去り、新主人公たちにとっては生まれる前の昔話かもしれない。しかし、シンセウェーブ全盛期の面影は今なお街の通りに色濃く残っている。レトロな「グロッティ チーター」、ボードウォークを見下ろすネオン街のホテル、危険なブツを商うフィル・キャシディ、そしてあのヴェルセッティ邸。ロックスターがバイスシティに対する我々のノスタルジーを存分に刺激しようとしているのは明らかだ。 だが、レオニダ州で最も不道徳な大都市を舞台にしながらも、これまでに見えてきた『GTA6』の極めて高い野心は、少なくともある一つの要素において、バイスシティというよりも2004年の『サンアンドレアス』の正統な後継作であることを予感させる。エディンバラにあるロックスターのスタジオで行われたハンズオフ(傍観型)のゲームプレイデモにおいて、非常に興味深い仕様が目に入った。『GTA6』では2人の主人公に関して、身長、体重、睡眠、栄養、カロリー、体型、筋肉量、体脂肪、筋力といった多岐にわたるステータスがトラッキングされているのだ。 ロックスター・ノースの共同スタジオヘッドであるロブ・ネルソンは、これらのステータスについて多くを語らなかったものの、『GTA6』のゲームデザイン全体にどう影響するかについて少しだけ明かしてくれた。「食事は体力にかなり劇的な影響を与えます」と彼は語る。「かなり強力なバフを得られるので、非常に有用です。」また、過剰な摂取はジェイソンとルシアの体重増加につながることも認めた。 「ワークアウトができるジムを用意しているので、筋肉量や筋力のレベルを上げることができます」とネルソンは付け加えた。「ジェイソンとルシアの2人でジムに行くことも可能です。当然ソロで行くこともできますが、2人で行けば同時にトレーニングを始められるので、一挙両得で2人のステータスを管理できます。」 『GTA6』のキャラクターステータスを裏で支えるシステムについては、まだ不明な点が多い。しかしはっきり言えるのは、これらのシステムと、かつて『サンアンドレアス』の主人公CJの容姿を物理的に変化させたRPGスタイルの能力値との間には明確な繋がりがあるということだ。 『Grand Theft Auto: Vice City』のわずか2年後に発売された『Grand Theft Auto: San Andreas』は、同じハードウェア(PS2)上で動作しているにもかかわらず、前作とは比べものにならないほど天文学的な進歩を遂げていた。PS2時代におけるロックスター最後のメインタイトルは、単にごっこ遊び感覚で犯罪を犯すデジタルな遊び場ではなく、細部まで丹念に作り込まれた現実のシミュレーションだったのだ。当時としては前代未聞のクオリティであり、NPCはプレイヤーの外見や車、果ては体臭にまでギョッとするほどリアルな捨て台詞を吐き、ギャングは流動的にシノギの縄張りを襲撃・占領し、時には奪われ、全212種類の乗り物すべてに固有の物理演算とハンドリング性能が与えられていた。そして、これら数あるシミュレーション要素の中でも最も際立っていたのが、CJの「リスペクト」「スタミナ」「筋肉」「体脂肪」「色気」といった重要能力値を測るメーター群だった。 CJやアーサー・モーガンがそうであったように、ルシアとジェイソンもまた、プレイヤーが与えるアクティビティによって肉体が形成されるキャラクターであるようだ。 さらに重要だったのは、プレイヤーの選択がそれらのステータスにどう影響するかだった。バーガーを食べ過ぎればCJは太り、体力や走る速度に悪影響が出た。筋トレに時間を費やせば筋肉がつき、パンチの威力が上がった。ランニングマシンで追い込めばスタミナが増加した。おしゃれな服を着て身だしなみを整えれば、女性を落としやすくなった。 これらのRPG的属性パラメータは、2004年当時は少々賛否両論を呼んだ。ミッションを進めたいのに、なぜジムでQTE(ボタン連打)を繰り返さなければならないのか? 現実逃避のファンタジーゲームで、なぜ体重管理まで気にする必要があるのか? 当然のことながら、これらの要素は『Grand Theft Auto IV』や『Grand Theft Auto V』では撤廃された。しかし14年後、シミュレーション志向のオープンワールドへの回帰を目指した『Red Dead Redemption 2』において、これらの要素は静かに復活を遂げた。過体重や低体重はアーサー・モーガンの健康状態に影響を与え、傷の回復やスタミナの回復を難しくした。食事が体力回復の主な手段である世界において、バランスの取れた食生活を維持することは『RDR2』における最もユニークな挑戦の一つだった。そして今、同様のヘルスシミュレーション機能が『Grand Theft Auto VI』にも組み込まれようとしているようだ。 CJやアーサー・モーガン同様、ルシアとジェイソンもプレイヤーが与える行動によって鍛え上げられるキャラクターのようだ。デモプレイ中、ダッシュを行うと画面上に「有酸素運動(カーディオワークアウト)」のポップアップが表示されるのが確認できた。また、食べ物にはハートマークまたは稲妻マークが付けられていたが、これは『RDR2』の体力とスタミナシステムで使われていたアイコンと全く同じものだ。メニュー画面でカロリー、体脂肪、筋肉量などがトラッキングされていることを考えると、主人公たちの体型は、何を口にし、どう身体を動かすかによって決まる可能性が極めて高い。 …

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【PS5】グランド・セフト・オートVI

アメリカ、バイスシティ。 ジェイソンとルシアは、自分たちの人生には常に向かい風が吹いていることを自覚していた。しかし、簡単にこなせると思われた仕事に失敗した二人は、いつしかアメリカでどこよりも陽当たりのいい街の暗部で、レオナイダ州全土に広がる裏社会の陰謀に巻き込まれていく。この世界で生き抜くためには、これまで以上に互いを頼りにしなければならない。

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