『鬼武者 Way of the Sword』レビュー 多くのことに目をつむる必要はあるが、パリィアクションとしては史上最高クラスの爽快感

多くのことに目をつむる必要はあるが、パリィアクションとしては史上最高クラスの爽快感『鬼武者 Way of the Sword』は、PS2を代表する戦国サバイバルアクション「鬼武者」シリーズの20年越しの最新作である。なお、本レビューは発売前のPS5版 Ver.01.000.000に基づいた内容となる。 斬撃の「バッサリ感」よりもパリィの「ネットリ感」が際立つ戦闘、あからさまに足りていない敵の種類、水増し感の強い設計、いろいろと投げっぱなしで終わるストーリー、20年というブランクはあまりにも長過ぎたのか、何か違うと思える要素が盛りだくさんである。 それでも、これまでに見たことがないほどに滑らかなパリィモーションは芸術的とすら思える仕上がりであり、複数の戦闘システムが巧みに絡み合うことで生まれる「剣豪として場を支配し、敵を圧倒する快感」は間違いなく唯一無二のものである。そして、数自体は控えめながらも、魅力あふれるボスたちとの刺激に満ちた戦いは、本作でしか味わえない強烈な体験となるだろう。 複数の要素が絡み合う「至高の剣戟アクション」 鬼武者といえば「一閃」を基調とした独自の剣戟アクションということで、まずはじめに本作最大の特徴となる戦闘システムについて語っていきたい。本作の戦闘の根幹にあるのは「一閃」「受け流し」「弾き」「見切り回避」という4つの行動である。 「鬼武者」シリーズを代表する要素である「一閃」は、敵からの攻撃がプレイヤーキャラに当たる寸前に攻撃ボタンを押すだけで強烈なカウンター斬撃を繰り出すというアクションである。タイミングとしてはかなりシビアであるが、その威力は非常に高く、大半のザコ敵は一刀のもとに斬り伏せることが可能であり、強敵でも多大なダメージを与えることができる。「一閃」は飛び道具なども含めてほぼすべての攻撃に対して発動可能であるため、プレイヤーの腕前次第で敵を一方的に蹂躙することができてしまう。相変わらず極めがいのあるアクションである。 本作では斬撃を受けた敵の身体が刃のベクトルに沿って切断される。表現手法の進化に20年分の歴史を感じざるを得ない。 「受け流し」と「弾き」はいわゆるパリィ系統のアクションであり、発動に成功すると敵の「力動」(『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の体幹にあたるゲージ)を削ることができる。「力動」を削り切ると敵は大きな隙を晒し、強烈な一撃を見舞うことが可能となる。これが「崩し一閃」であり、通常の一閃と並んで重要なダメージソースのひとつとなる。 「受け流し」と「弾き」はタイミングがかなり緩めで、攻撃モーション中やダメージリアクション中でも発動可能という快適さ重視の設定であり、防御に徹すればそう簡単に死ぬことはない。 …

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