時空を駆けるエレベーターで過去へ!80年代映画のワクワクが詰まった良作2.5Dアクション『LIFTED』プレイレビュー #LIFTED

単位が欲しいだけの平凡な青年が、時空を超えるエレベーターに乗り込み、歴史の波乱に巻き込まれる――。Adventure Worksが手掛ける『LIFTED』は、80年代ハリウッドの冒険活劇や往年の名作アクションゲームへの敬意に満ちた、極上のシネマティック・パズルプラットフォーマーだ。

どこか懐かしく、そして思わず笑みがこぼれる軽快な掛け合いと、テンポよく展開するステージ構成がプレイヤーを一気に引き込んでいく。

80年代アドベンチャー映画の遺伝子を継ぐドタバタ劇

本作の軸となるのは、大学生アリとエキセントリックなレイヴンソープ教授、そしてなぜか一番頼りになるチンチラ・ユリウスが織りなすタイムトラベル珍道中だ。教授が発明した「いつでもエレベーター」で、18世紀の海賊が跋扈するカリブ海から古代遺跡、雪深い古城まで、年代ごとの多彩なロケーションを巡る。

道中で繰り広げられるマシンガントークのような軽妙な掛け合いは、まるで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『インディ・ジョーンズ』を観ているかのような痛快さがある。少々お喋りが過密に感じられる瞬間もあるものの、キャラクターたちの愛嬌とテンポの良いアニメーションが退屈を感じさせない。

2.5D視点で味わう滑らかな移動とシネマティックな演出

ゲームプレイは、奥行きのある3Dグラフィックを横スクロールのライン上で進む2.5Dプラットフォームアクションを採用。基本操作はシンプルながら、二段ジャンプやワイヤーフックアクション、壁キックなどを駆使して立体的な地形を軽やかに駆け抜けていく。

進行を阻む謎解き要素は、ブロックを動かしたり光の反射を利用したりと直感的に解けるバランスに整えられており、アクションの勢いを削がない工夫が見られる。さらに崩落する神殿や雪崩からの脱出といったダイナミックなチェイスシーンでは、カメラアングルが有機的に切り替わり、手に汗握るスリルを存分に体感できた。

終盤のアクションにおいてカメラワークと足場の視認性でわずかにシビアさを感じる場面はあるが、全体を通してチェックポイントの配置が親切であり、ストレスなく再挑戦できる設計となっている。

濃密な数時間を駆け抜ける「週末シネマ」のような心地よさ

本作のクリアまでの想定プレイ時間は約3〜5時間ほど。長大なオープンワールドや果てしない育成要素に疲れた現代のプレイヤーにとって、1〜2晩でエンディングまで駆け抜けられるこのコンパクトさはむしろ大きな美点だ。

ステージ内には隠された収集要素やコスチュームのアンロックが用意されており、手軽な寄り道要素も完備。壮大なオーケストラ風のBGMも相まって、上質な長編アニメーション映画を一本見終えたような、爽快で温かい満足感を届けてくれる。

本作はこんなプレイヤーにオススメ

  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『インディ・ジョーンズ』など、80〜90年代の冒険活劇が好きな人
  • 難解な操作や重厚な育成に縛られず、ストーリーとアクションを気軽に楽しみたい人
  • 週末や仕事終わりに1〜2日でクリアできる良質なインディーゲームを探している人
  • Steam Deckなどでリラックスしながら遊べる良作を探している人

ゲーム概要

  • タイトル:LIFTED
  • ジャンル:2.5Dシネマティック・パズルアクション / アドベンチャー
  • 開発元:Adventure Works L.L.C.
  • パブリッシャー:Adventure Works L.L.C.
  • 発売日:2026年7月22日
  • 価格:2,300円
  • 対応言語:日本語字幕対応(音声:英語 ほか)
  • 対応プラットフォーム:PC(Steam / Steam Deck対応)
  • Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/2184020/LIFTED/

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