『空の軌跡 the 2nd』は海外からも大絶賛!IGN USレビュー

原作の魅力を余すところなく受け継いだ、見事なリメイク「軌跡」シリーズにとって最大のハードルのひとつは、ほぼすべての作品が複数の続編を通して相互につながっているなかで、いかに新規プレイヤーをその世界へ迎え入れるかということだった。何しろ、オリジナルの「空の軌跡」シリーズはPCやPSPのような旧世代の携帯ゲーム機でしか遊べなかったのだ。幸いにも、日本ファルコムは昨年、素晴らしいリメイク版『空の軌跡 the 1st』によってこの問題を解消した。洗練された3Dグラフィックと現代的にアップデートされたゲームプレイによって、ついに「軌跡」の原点から気軽にシリーズに入れるようになったのだ。そして早くも登場した『空の軌跡 the 2nd』は、ストーリー、サイドクエスト、キャラクターといった原作の優れた部分をすべて受け継ぎながら、ビジュアルとゲームプレイを現代の水準に合わせて刷新したRPGとなっている。 『空の軌跡 the 2nd』は、前作のエンディング直後から始まる。主人公は、明るく自信に満ちたエステル・ブライト。義理の弟にして親友でもあるヨシュア・ブライトが突如として自らの本当の過去を思い出し、姿を消してしまったことで、エステルは彼を見つけ出し、家へ連れ戻すことを固く決意する。前作の終盤で明らかになったカルト的な存在をめぐる真相についても、さらに深く掘り下げられていく。その結果、『空の軌跡 the 2nd』では冒頭から前作以上に大きなものが懸かった物語が展開されるが、同時に感情へ強く訴えかける物語でもあり、プレイヤーをしっかりと引き込んでくれる。 登場人物たちも相変わらず風変わりで、それぞれが強烈な個性にあふれている。エステルは明るい性格は、今や物思いに沈んでいるヨシュアと好対照をなしている。演劇好きのオリビエと敵役のブルブランは、どちらがよりプレイヤーを恥ずかしい気持ちにさせられるかを競うかのように、過剰なまでに気取った詩をぶつけ合う。見ているだけでも実に楽しいが、今回はフルボイスになったことで、その魅力がさらに増している(オリジナル版の『英雄伝説 空の軌跡FC』でボイスが入っていたのは戦闘時だけだった)。 ストーリー構成やサイドクエストという点では、『空の軌跡 the 2nd』はほぼ原作を1対1で忠実に再現している。そのため、前作と同じようにリベール王国を駆け回り、同じ街やロケーションを訪れることになる。一見すると使い回しのように思えるかもしれない。しかし本作では、それらの場所を訪れる順番が前作とは入れ替えられている。さらに、サイドクエストも前回の冒険とはまったく異なるものが用意されているため、同じ旅をもう一度繰り返しているというよりも、懐かしい我が家へ帰ってきたような感覚が強い。 『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』や『英雄伝説 創の軌跡』のように、複数の異なるストーリーラインがやがて交差していく構成はないし、ストーリーの枠外であらゆるキャラクターが交流できるローグライト風ダンジョンのようなものも存在しない。だが、それがむしろ『空の軌跡 the 2nd』にとってプラスに働いている。単に何か新しいものを加えるためだけに、余計なストーリーコンテンツで不必要に膨れ上がることがないからだ。後年の一部の「軌跡」作品が抱えることになった冗長さとは無縁で、余計なものを削ぎ落とした、わかりやすく追いやすい冒険となっている。 ただし、最終章へ向かう直前の章だけは、物語上の理由から過去に訪れた場所を最後にもう一度巡る必要があり、テンポが少し悪くなる。問題なのは、それまでに解放していたファストトラベル地点のほぼすべてが消えてしまい、改めてアンロックしなければならないことだ。そのため、この部分だけは旅のちょっとしたつまずき程度ではなく、かなり面倒な作業に感じられた。 アニメ調にデフォルメされたアートディレクションは、より鮮やかな色彩によって、おなじみの世界に新たな色彩を与えている。戦闘の各フェーズ間の移行もより滑らかになり、多彩なカメラアングルと鋭いカットを駆使することで、攻撃やクラフトの演出はよりシネマティックになった。キャラクターが叫び声を上げながら攻撃を繰り出す際には、その気迫に満ちた表情をアップで見ることもできる。俯瞰視点のスプライトで描かれていた原作では、決してできなかった表現だ。新たなキャラクターモデルとアニメーションは、仲間たちが世界を旅しながら楽しそうに過ごしている場面でも、圧倒的な強敵を相手に命懸けで戦っている場面でも、物語にさらなる生命を吹き込んでいる。 キャラクターのアニメーションも、ゲームプレイ中、カットシーンともにぎこちなさが大幅に減っている。そして物語の重要な局面では、よりシリアスで決定的な瞬間に重みを持たせるうえで大きな役割を果たしている。それに加えて、本作の世界を動かす政治的な駆け引きや混乱、そして後の「軌跡」シリーズで目にすることになるさまざまな要素の起源も、より説得力をもって描き出されるようになった。そして『空の軌跡 the 2nd』の物語は、エステルとヨシュアのキャラクター描写を必要以上に引き延ばすことなく、簡潔かつきれいに締めくくるための素晴らしい勢いを生み出している。これは、後の「軌跡」シリーズの主人公たちが多少苦しむことになった部分でもある。 過去作から学びつつさらに進化したバトル このリメイクは、13作品、20年以上にわたって改良を重ねてきた「軌跡」シリーズの恩恵を受けており、これまでの作品で培われてきたゲームプレイシステムの枠組みを取り入れている。オリジナル版が完全なターン制だったのに対し、『空の軌跡 the 2nd』では「黎の軌跡」シリーズから始まった、リアルタイムとターン制を組み合わせたハイブリッドな戦闘システムを大きく取り入れている。フィールド上ではリアルタイムで敵を攻撃する「クイックバトル」によって敵の体力を削り、スタンさせて有利な状況を作ったうえで、そのままメインとなるターン制の「コマンドバトル」へ移行できる。「軌跡」の昔ながらのファンのなかには、このハイブリッド戦闘への変更を好まない人もいるかもしれないが、原作との違いを最も際立たせている大きな変更点だ。 リメイク版における大きな違いのひとつが、「閃の軌跡」シリーズで導入されたブレイブゲージの追加だ。クリティカルヒットを決めたり、敵をスタンさせたり、スタン中の敵を攻撃したりすることでBPが蓄積される。ゲージの消費する量に応じて「ブレイブアタック」を発動でき、仲間による追撃、連携によるチェイン攻撃、さらには「ペルソナ」の総攻撃のようにパーティ全員で一斉に攻撃する技などを繰り出し、追加ダメージを与えられる。これによって『空の軌跡 the …

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