狂気の見世物小屋から脱出せよ!恐怖と爆笑が交錯する協力型サバイバル『Dravo’s Twisted Show』レビュー #dravostwistedshow

不気味なピエロが徘徊する謎のテレビ番組セットで、強制的にミニゲームへ参加させられる不条理。Titan GamesとAltergardが共同開発を手がける『Dravo’s Twisted Show』は、カーニバルゲームの陽気なギミックと、いつ背後から襲われるか分からない心理的ホラーを融合させた、最大4人プレイ対応の協力型サバイバルゲームだ。

早期アクセスとして登場した本作は、単なるジャンプスケア系ホラーにとどまらず、プレイヤー間の連携とフィジカル演算が生み出す予測不能なハプニングが最大の魅力となっている。

悪夢のカーニバルゲームを制して脱出チケットを稼げ

本作の基本ルールは明快だ。プレイヤーは狂気の主催者「Dravo」の番組出演者となり、脱出用ゲートを開けるためのチケットを集めることになる。

会場内に点在するミニゲームは、ボールをターゲットに投げ込むといったアーケードライクなものから、ステージのギミックを活用するパズル要素まで様々。ルール自体は直感的だが、厄介なのは「作業に集中しなければならない」という点だ。ボールの軌道を見極めている最中、すぐ背後まで殺人ピエロが忍び寄っているプレッシャーは凄まじい。

稼いだチケットは出口の開放だけでなく、ショップで役立つアイテムを購入する資金にもなる。缶ジュースやゴミ袋のようなガラクタから、仲間の蘇生に使える十字架まで用意されており、リソース配分の駆け引きも求められる。

近接ボイスチャットが生み出す阿鼻叫喚のドラマ

実際にプレイして強く感じたのは、近接ボイスチャット(Proximity Voice Chat)の秀逸さだ。離れると声が遠のき、物音を立てれば敵を引き寄せてしまうリスクを常に孕んでいる。

「そっち行ったぞ!」「ボタン押したから早く投げて!」と叫び合いながらタスクをこなす感覚は、協力型脱出ゲームならではのカオスを生み出す。ステージが進むにつれてマップ構造は複雑化し、プレイヤー同士が分断された状態で互いをサポートしなければならない場面も登場する。

背後から迫る恐怖に悲鳴を上げつつも、トラップに引っかかった味方の姿を見て思わず吹き出してしまう。恐怖と笑いが数秒単位で入れ替わるテンポの良さは、本作独自のプレイフィールと言える。

早期アクセスゆえの粗さと、それを上回るポテンシャル

現時点では早期アクセス段階ということもあり、チュートリアルの説明不足や、オブジェクトを拾う際のインタラクションの硬さ、インベントリの視認性など、UI・操作面で改善の余地は見受けられる。また、ソロプレイでも挑戦可能だが、難易度やゲームデザインの前提がマルチプレイに最適化されているため、1人ではクリアのハードルが極めて高い。

しかし、カートゥーンとダークホラーが同居したビジュアルアートの完成度は高く、狂気じみたスタジオの舞台演出は唯一無二の空気感を放っている。月ごとのアップデートや新マップ、新エネミーの追加ロードマップも示されており、今後のブラッシュアップが大いに期待できる。

本作はどんなプレイヤーにおすすめか

  • 気心の知れたフレンドとボイスチャットで盛り上がりたい人:連携ミスや誤爆、不意の遭遇による絶叫が最高のエンターテインメントになる。3~4人のフルパーティでのプレイが最も輝く。
  • 『Lethal Company』系統の脱出・探索ホラーが好きな人:タスクの遂行とモンスターからの逃走、アイテム管理の緊張感を好む層には刺さりやすい。
  • ホラーは得意ではないが、笑えるマルチプレイなら楽しめる人:ゴア表現一辺倒ではなく、物理演算の滑稽さやコミカルな狂気が前面に出ているため、パーティーゲーム感覚で遊ぶことができる。

ゲーム概要

  • タイトル:Dravo’s Twisted Show
  • ジャンル:協力型サバイバルホラー / アクション
  • プラットフォーム:PC(Steam)
  • 発売日:2026年9月19日(早期アクセス)
  • 価格:1,350円
  • 開発元:Titan Games, Altergard
  • パブリッシャー:Titan Games
  • プレイ人数:1~4人(オンライン協力プレイ対応)
  • 言語対応:日本語非対応(英語、スペイン語ほか)
  • Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/4080010/Dravos_Twisted_Show/

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