前作で多くの作業シミュレーター愛好家を虜にした本格芝刈りシミュレーションが、舞台をアメリカへと移して帰ってきた。
Skyhook Gamesが手掛けるシリーズ最新作『Lawn Mowing Simulator 2』は、刷新された芝生描画エンジン、待望のリーフブロワーやストリングトリマーといった新ツールの追加、そして歩き回れる3D仕様のヘッドクォーター(本社)など、意欲的なアプローチを詰め込んだ一作となっている。
一新された芝生描写とゼロターンモアの操作感:刈り跡が刻まれる快感
実際にモアを走らせてみて真っ先に目を奪われるのは、完全にゼロから作り直された芝生システムのリアリティだ。前作以上に刈られた箇所と未刈りエリアのコントラストが明確になっており、タイヤが通った後の轍や草の倒れ込みまで克明に表現される。雑草や花が混ざり合った伸び放題の庭を、ラインを意識しながら一定速度で刈り揃えていく作業は、相変わらず脳を空っぽにして没頭できる抜群の没入感を誇る。
実在メーカーであるKubota(クボタ)やSCAG、STIGAといったライセンス車両のモデリングも非常に精巧だ。大型のゼロターンモアに乗り込み、エンジンを点火してブレードを回転させたときの重厚な駆動音には、思わず作業の手を止めて見入ってしまうほどの説得力がある。段差の乗り越え時やオブジェクト周辺での挙動判定にはシビアな面が残るものの、綺麗に整地された広い敷地を整然と往復する瞬間の心地よさは健在だ。
ブロワーとトリマーの導入:庭園ケア全体を網羅する新たなワークフロー
今作最大の拡張点といえるのが、芝刈り機の枠を超えた「総合的な造園・清掃作業」へのシフトだ。落ち葉を吹き飛ばすリーフブロワーや、建物のキワ・細部を整えるストリングトリマー、さらにはレーキといった手持ち工具が初期からシステムに組み込まれている。
現場に到着したら、まずは庭に散らばった障害物を拾い集める。続いてモアで敷地の大半を刈り込み、刈りきれなかった境界線をトリマーで整え、仕上げにブロワーで大量の落ち葉を集めていく。この一連の流れが綺麗にハマったときの達成感は格別だ。特にブロワーで無数に舞い散る落ち葉を一箇所に集約していく感触は、従来の芝刈り単体プレイとは異なる新たな作業ループを生み出している。
経営モードの再構築と今後のアップデートへの期待
キャリアモードでは、自由に探索できる3Dガレージ兼オフィスが導入され、自身のビジネス拠点としての存在感が増した。一方で、序盤の依頼ローテーションや機材の消耗・維持費のバランス設定など、経営シムとしてのテンポ感には前作と異なるチューニングが施されている。融資や多彩なアタッチメント換装など旧作で馴染み深かった一部のシステムが整理されたことで、ゲームプレイの主軸は「地道な現場作業を重ねて機材を拡充していく」ストイックなプロセスに集中している印象だ。
ローンチ直後ということもあり、一部挙動のブラッシュアップやUIの視認性改善といったパッチ配信が順次進められている。開発チームがコミュニティの声を受け止めながら精力的に調整を続けている点も含め、今後の展開とコンテンツ拡充によってさらなる完成度へと向かうポテンシャルを強く感じさせる。
本作をオススメできるプレイヤー
- 作業系・お掃除系シミュレーターで無心になりたい人: ひたすら同じ作業を繰り返し、現場を100%綺麗な状態へ仕上げることに快感を覚えるプレイヤーにはたまらない中毒性がある。
- 実在する重機やガーデニングツールのメカニクスが好きな人: クボタをはじめとする実名メーカーの機器を動かし、リアルなエンジン音や機構を眺めたいファン。
- 仕事終わりにリラックスできるゲームを探している人: アクションゲームのような激しい反射神経を求められず、自分のペースで淡々と時間を過ごしたいチルなゲーマー。
ゲーム概要
- タイトル: Lawn Mowing Simulator 2
- ジャンル: シミュレーション / ワークシミュレーター
- 開発元: Skyhook Games
- パブリッシャー: Skyhook Games
- 発売日: 2026年9月23日
- 価格: 3,850円(税込)
- 対応言語: 日本語非対応(英語ほか対応)
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