2025年7月31日、DrecomからPC(Steam)向けにリリースされた『はらぺこミーム(Hungry Meem)』。先行して発売されたNintendo Switch版でも話題を呼んだ本作は、コロニーシミュレーションに育成、そして探索要素を融合させたユニークな作品だ。滅亡の危機に瀕した不思議な生き物「ミーム」を導き、彼らの文明を再建していく。その奇妙でカオス、それでいて心温まる世界の魅力に迫りたい。
ヘンテコだけど、なぜか目が離せない「ミーム」たち
本作の主役は、世界樹の麓で暮らす「ミーム」。食べること、寝ること、遊ぶことが大好きな彼らは、どこか気の抜けた表情と予測不能な動きでプレイヤーの心を掴む。プレイヤーは絵本に干渉するという形で、彼らの「おてつだい」をすることになる。
実際にプレイを開始してまず心を奪われたのは、ミームたちの豊かな表情だ。特に、探索でメンタルが落ち込んだ時の顔など思わずクスリと笑ってしまうだろう。ミームに食事や探索の指示を出すのだが、必ずしも思い通りに動いてくれるわけではない。だが、そのもどかしさこそが、彼らへの愛着を深めていくのだ。これはもう、ペットを育てる感覚に近い。
世代交代で紡がれる、自分だけのミーム史
ミームは様々な経験を積むことでスキルを習得し、時にはその姿さえも変化させる。そして、ミーム同士をカップリングさせることで、親の能力やスキルを次世代に引き継がせることも可能だ。
最初は行けなかった場所も、世代を重ねてスキルを強化したミームが生まれることで、少しずつ探索範囲が広がっていく。この「できることが増えていく」感覚は、本作の大きな醍醐味と言えるだろう。スキル習得のテンポも良く、試行錯誤を繰り返しながら自分だけの最強ミームを育て上げていく過程は、時間を忘れるほどに没頭させてくれた。どこかPS時代の育成ゲームに通じるノスタルジーも感じさせる。
“宴”が拓く、新たな冒険の舞台
ミームたちの拠点を豊かにし、特別なごちそうを振る舞う“宴”を開くと、その喜びの光が世界樹を成長させる。世界樹が成長すれば、新たな探索エリアがアンロックされ、冒険の舞台はさらに広がっていく。
探索パートでは、資源を集めながら未知のエリアを踏破していく。集めた資源で拠点に新たな施設を建設し、ミームたちの暮らしをよりハッピーにしていくのが基本的な流れだ。ただし、持ち運べる荷物の量には限りがあり、計画的な資源収集が求められる場面も。このあたりは、今後のアップデートでの改善に期待したいところだ。
まとめ:癒しとカオスが同居する、唯一無二の体験
クリアまでのプレイ時間は10時間ほどと、ボリュームはややコンパクトかもしれない。村づくりの自由度など、もう少し遊びの幅が欲しいと感じる部分もあった。しかし、それを補って余りある魅力が本作には詰まっている。
程よく気の抜ける音楽に耳を傾けながら、ヘンテコで可愛いミームたちの世話を焼き、世代を繋いで少しずつ世界を切り拓いていく。その体験は、日々の疲れを忘れさせてくれる、極上の癒やしを提供してくれるはずだ。指示を出してキャラクターを育成するゲームが好きなら、間違いなく満足できるだろう。奇妙で、カオスで、そして最高に愛おしいミームたちが、あなたを待っている。
ゲーム概要
| タイトル | Hungry Meem |
| 日本語タイトル | はらぺこミーム |
| 開発元 | Drecom |
| 発売日 | 2025年7月31日 |
| 価格 | 4,708円 |
| プラットフォーム | Steam, Nintendo Switch |
| 日本語対応 | 日本語字幕対応 |
| Store URL | https://store.steampowered.com/app/3051240/_/ |