往年の名作へのラブレターであり、進化系。サルvs人類の本格ターン制戦略『Apes Warfare』プレイレビュー。泥沼の戦場で見つけた「あと1ターン」の魔力 #ApesWarfare

2025年11月25日、Steamにて早期アクセスが開始された『Apes Warfare』。元Call of Dutyの開発者などが在籍するインディースタジオGigaQuestsとStoic Entertainmentが手掛ける本作は、タイトル通り「猿vs人類」の戦争を描くターン制ストラテジーゲームだ。

一見するとコミカルなキャラクターが戦うカジュアルゲームに見えるかもしれない。しかし、実際にマウスを握ってみると、そこには往年の『ファミコンウォーズ(Advance Wars)』シリーズを彷彿とさせる、骨太で計算し尽くされた戦場が広がっていた。

1,700円という手頃な価格帯ながら、戦略ゲーマーの心を鷲掴みにする本作。今回は早期アクセス版を実際にプレイしたインプレッションをお届けする。

「あの頃」の熱狂を現代風に再構築

ゲームを開始して数ターンで確信した。「これは、俺たちが待っていたやつだ」と。 グリッド状のマップでユニットを動かし、拠点を制圧し、敵を殲滅する。システム自体は非常にオーソドックスなターン制ストラテジーの文法に則っている。もしあなたが往年の戦略シミュレーションのファンなら、チュートリアルなしでも即座に戦場の指揮官になれるだろう。

しかし、単なる懐古趣味で終わっていないのが本作のニクイところだ。 2Dのキャラクターアートと3Dの戦場が見事に融合しており、視覚的にも新しい。ユニットをクリックしたときのアニメーションや、攻撃時の演出は軽快そのもの。サクサク進むテンポの良さが、「あと1ターンだけ」というゲーマーにとって最も危険な中毒性を生み出している。

見た目はポップ、中身はガチ

サルと人間がドンパチやるという設定上、雰囲気はどこかユーモラスだ。指揮官(コマンダー)たちの個性も爆発しており、必殺技にあたるスーパーパワーの演出には、ハエたたきやホットソースが登場するなど、思わずニヤリとしてしまう。

だが、甘く見てはいけない。このサルども、殺る気満々である。 難易度は絶妙にシビアだ。地形効果やユニットの相性を理解していないと、あっという間に戦線が崩壊する。特にAIは容赦がなく、こちらの隙を見逃さない。「考えて勝つ」感覚こそ、ストラテジーの醍醐味だ。天候変化システムもスパイスとして効いており、状況に応じた臨機応変な対応が求められる。

総評:戦略の沼へようこそ

『Apes Warfare』は、クラシックな戦略ゲームへの敬意を払いながら、独自のユーモアと現代的な遊びやすさを加えた良作だ。 シングルキャンペーンでじっくり思考の海に沈むもよし、PvPでヒリつくような読み合いを楽しむもよし。15時間以上プレイしても、まだ試したい戦術が山ほどある。

1,700円でこの密度。戦略シミュレーションに飢えているなら、間違いなく「買い」の一本だ。さあ、バナナと弾薬の準備はいいか?

ゲーム概要

  • タイトル: Apes Warfare
  • ジャンル: ターン制ストラテジー / シミュレーション
  • 開発元: GigaQuests, STOIC Ent.
  • パブリッシャー: GigaQuests
  • 発売日: 2025年11月25日(早期アクセス)
  • 価格: 1,700円
  • 日本語対応: あり(字幕)
  • ストア: Steamストアページへ

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