視界不良の極限恐怖!ボディカム視点の4人協力シューター『Infect Cam』は“粗削り”だが友人と叫ぶには最高の舞台だ #InfectCam

パンデミックから10年、人類の大半が死滅し、死してなお動き続ける者たちが支配する世界。私たちは、そんな暗闇に包まれた都市へ潜り込む「救出チーム」の一員だ。

2025年11月18日にリリースされた本作『Infect Cam』は、Ravenholm Interactiveが開発を手掛ける一人称視点のサバイバルホラーシューターである。最大の特徴は、近年流行の兆しを見せている「ボディカム(Body-cam)」視点の採用だ。魚眼レンズ越しの歪んだ視界、手ブレ、そして圧倒的な「暗さ」が、プレイヤーを容赦なく追い詰める。

本作は4人協力プレイ(Co-op)を前提としており、仲間との連携が生存の鍵を握る。価格は1,500円とお手頃だが、その体験は価格以上の冷や汗を約束してくれるだろう。さっそくその魅力と、実際にプレイして感じた手触りをお届けしたい。

制限された視界がもたらすリアルな閉塞感

ゲームを開始してまず圧倒されるのは、そのビジュアル表現だ。ボディカム特有のノイズ混じりの映像は、現実とゲームの境界を曖昧にする。雪の降る廃墟、明かりの消えた屋内、どこから敵が飛び出してくるか分からない恐怖。

視界は意図的に制限されており、クリアに見渡すことはできない。だからこそ、頼りになるのはチームメイトの声と、わずかな銃火の光だけだ。敵のうめき声が聞こえた瞬間、反射的に銃を構えるが、暗闇の奥にいるのが敵なのか、それとも味方なのか一瞬判断に迷う。このコンマ数秒の迷いが生む緊張感こそ、本作の醍醐味と言えるだろう。

オーディオデザインも秀逸で、環境音や銃撃音が恐怖を煽る。没入感という点においては、AAA級タイトルにも引けを取らない迫力がある。

4人で挑む「生存」への執着

本作のゲームループはシンプルだ。物資を調達し、目的を果たし、生きて脱出すること。しかし、その道程は険しい。

『Left 4 Dead』シリーズのような協力シューターの系譜を感じさせるが、本作はより「サバイバル」に重きを置いている。弾薬は有限であり、回復キットも貴重だ。トリガーハッピーに撃ちまくっていれば、あっという間に弾切れで絶望することになる。

「単独行動は死を意味する」という公式の説明は伊達ではない。仲間とはぐれれば、圧倒的な数の暴力に晒され、なす術なく倒されるだろう。ボイスチャットで「右を見る」「リロード中、カバー頼む」と声を掛け合いながら進む感覚は、まさに特殊部隊さながらの連帯感を生む。パズル要素も適度に用意されており、戦闘一辺倒ではない点も好印象だ。

粗さはあるが、それが逆に「ライブ感」を生む

正直に言えば、本作はまだ磨き抜かれた宝石ではない。インディーゲーム特有の「粗さ」は確かに存在する。

敵AIの挙動が時折不安定になったり、キャラクターの動きに若干のぎこちなさを感じる場面もあるかもしれない。最適化不足でフレームレートが暴れることもある。一人で淡々とプレイすれば、そうした粗が目につき、単調なお使いゲーに感じてしまう可能性も否めない。

しかし、気の合うフレンドと遊ぶなら話は別だ。予期せぬ挙動すらも「なんだ今の動き!」と笑いに変わり、理不尽な状況も「やばい、詰んだ!」という絶叫と共に最高のエンターテインメントへと昇華される。 戦闘の手応え自体はアップデートを経てかなり改善されており、ゾンビを撃ち倒す爽快感はしっかりと担保されている。

ソロプレイではその真価の半分も味わえないかもしれない。だが、マルチプレイで連携が決まった時の達成感や、カオスな状況を切り抜けた時のアドレナリンは本物だ。今後のアップデートでさらなる最適化やコンテンツ拡充がなされれば、協力ホラーの新たな定番になるポテンシャルを秘めている。

1,500円という低価格で、週末の夜に友人と叫び声を上げながら遊ぶには十分すぎるほどの体験だ。完璧ではないが、熱量はある。そんな愛すべきインディーシューターを探しているなら、今すぐ救出チームに志願することをおすすめする。

ゲーム概要

  • タイトル: Infect Cam
  • ジャンル: ボディカム視点サバイバルホラーシューター
  • 開発元: Ravenholm Interactive
  • パブリッシャー: indie.io
  • 発売日: 2025年11月18日
  • 価格: 1,500円
  • 日本語対応: なし
  • ストアURL: https://store.steampowered.com/app/3168930/Infect_Cam/

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