娘を救うため、機械の体を駆使して暴走ロボット軍団をなぎ倒せ!見下ろし型ローグライト『I Am Machine』は“手ごたえ”と“愛”が詰まった一作だ #IamMachine

2025年11月にNordcurrent Labsからリリースされた『I Am Machine』。本作は、機械に支配されたポストアポカリプスな世界を舞台にした、見下ろし型(アイソメトリック)のアクションローグライトだ。

プレイヤーは孤独な生存者エリックとなり、誘拐された娘を救い出すために、自身も機械のような力を駆使して過酷な世界へと飛び込んでいく。一見するとよくある「ハデスライク」なアクションゲームに見えるかもしれないが、実際に触れてみると、敵の能力を奪うユニークなシステムや、拠点の防衛要素などが絶妙に絡み合い、泥臭くも熱い戦いが楽しめる一作に仕上がっている。

今回は、この隠れた良作について、筆者が実際にプレイした感触を交えながら紹介していこう。

敵の力を「奪って」ぶっ放す! 爽快かつ戦略的なコンバット

本作の最大の特徴であり、最もテンションが上がるポイント。それは「敵の能力を吸収して利用できる」というシステムだ。

基本のアクションは近接武器や射撃武器を駆使したハイスピードなバトルだが、倒した敵からデータを「吸収」することで、その敵が使っていたスキルを自分のものにできる。ロックマン的な楽しさと言えば伝わるだろうか。強烈なレーザーを撃ってくるウザい敵を倒し、そのレーザーを今度は敵の大群にお見舞いする瞬間のカタルシスは格別だ。

もちろんローグライトなので、ランダムに手に入る「ブーン(強化効果)」の組み合わせも重要。氷結効果で足を止めたり、電撃で連鎖ダメージを狙ったりと、ビルド構築の楽しさはしっかりと担保されている。自分だけの最強シナジーを見つけた時の「俺TUEEE」感は、このジャンルの醍醐味そのままだ。

拠点はただの休憩所じゃない、要塞だ

ダンジョン探索から戻った際のお楽しみ、それが拠点(ハイドアウト)の強化だ。多くのローグライトでは永続アップグレードのためのメニュー画面に過ぎないことも多いが、『I Am Machine』ではもう少し踏み込んでいる。

敵から回収したスクラップを使って、タレットやレーザーといった防衛設備をクラフトし、配置することができるのだ。物語が進むにつれて機械軍団は容赦なく拠点を襲撃してくるため、探索だけでなく「防衛」の意識も必要になる。

また、道中で出会う個性的な生存者たちとの交流も魅力の一つ。殺伐とした世界観の中で、少しひねくれた会話や、世界の謎に迫るストーリーテリングは、プレイヤーを飽きさせない良いスパイスになっている。特に、娘への愛を原動力に戦うエリックの姿には、思わず感情移入してしまうプレイヤーも多いはずだ。

プレイフィール:泥臭い攻略と確かな成長実感

実際にプレイして感じたのは、「手ごたえ」という名の絶妙なハードルの高さだ。

正直に言おう、序盤はキツい。初期装備の心許なさや、敵の攻撃の激しさに何度も床を舐めることになるだろう。ヒットボックス(当たり判定)が少し大きく感じる場面や、ボス戦での演出テンポなど、粗削りな部分がないわけではない。また、敵の能力吸収のアクション判定にクセがあり、乱戦の中では狙った通りに発動させるのに慣れが必要だ。

しかし、それを乗り越えて武器をアンロックし、永続強化が進んでくると、世界が変わる。今まで逃げ回っていた敵の群れを、強化された範囲攻撃とタレットの援護射撃で一網打尽にする瞬間、このゲームの真価が発揮される。

「死んで覚える」というよりも、「死んで強くなって、物理で殴り返す」という泥臭い成長曲線が、不思議と中毒性を生んでいる。マップ構成にはある程度のパターンがあるため、周回を重ねると「またこの地形か」と思うこともあるが、それを補って余りある戦闘の爽快感がここにはある。

総評:言語の壁を超えて遊ぶ価値アリ

残念ながら現時点(2026年1月)では日本語非対応となっているが、アクション主体のゲーム性ゆえに、英語が苦手でもプレイ自体に大きな支障はないだろう。ストーリーの細部まで味わいたい場合は翻訳ツール片手のプレイ推奨だが、直感的なUIのおかげで迷うことは少ないはずだ。

1,200円という価格を考えれば、ボリューム感とやりこみ要素は十分以上。コミック調の鮮やかなアートスタイルと、重厚な機械音が響く戦場で、娘のために全てをなげうつ父親の戦いを体験してみてほしい。

多少の荒削りさはあるものの、インディーゲームらしい「尖った面白さ」と「熱量」を感じられる一作だ。ローグライト好きなら、ウィッシュリストに入れておいて損はない。

ゲーム概要

  • タイトル: I Am Machine
  • ジャンル: アクション / ローグライト / アイソメトリック
  • プラットフォーム: PC (Steam)
  • 発売日: 2025年11月6日
  • 価格: ¥1,200
  • 開発: Nordcurrent
  • 販売: Nordcurrent Labs
  • 日本語対応: なし
  • ストアURL: https://store.steampowered.com/app/2993990/I_Am_Machine/

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