凶悪ピエロ「アート・ザ・クラウン」がドット絵で大暴れ!映画『テリファー』公式ゲーは血と狂気のレトロアーケードだった #Terrifier

全米を震撼させ、日本でも熱狂的なファンを生んだホラー映画『テリファー(Terrifier)』。あの不気味すぎる殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」が、なんとレトロなベルトスクロールアクションゲームになって帰ってきました。

今回紹介するのは『Terrifier: The ARTcade Game』。タイトル通り、80年代〜90年代のアーケードゲーム黄金期を彷彿とさせるドット絵スタイルで、映画さながらの残虐ファイトを楽しめる一本です。実際にプレイして感じた、このゲームの「狂気」と「愛」についてレビューしていきます。

映画の撮影セットを破壊し尽くせ!メタでクレイジーな世界観

本作の舞台は、アート・ザ・クラウンを題材にした映画の撮影現場。プレイヤーはアート本人(または他のキャラクター)となり、「自分をネタにした映画なんて気に食わねぇ!」と言わんばかりに撮影を妨害し、スタッフやキャストを血祭りにあげていきます。

まず目を引くのが、こだわり抜かれたピエロのドット絵アニメーション。コミカルな動きの中に、映画ファンならニヤリとするような残虐なフィニッシュムーブ(処刑技)がこれでもかと詰め込まれています。背景の書き込みも細かく、ブラウン管テレビ風のフィルターやVHS風のエフェクトをかけることも可能。この「B級ホラー映画 × レトロゲーム」の相性は抜群で、画面を見ているだけで変なテンションになってきます。

爽快感と理不尽さが同居する「古き良き」操作感

肝心のアクション部分は、まさに『ファイナルファイト』や『タートルズ』といった往年の名作を意識した作り。弱攻撃、強攻撃、ジャンプ、そして必殺技というシンプルな構成で、チェーンソーや肉切り包丁といった凶器を拾って暴れまわることができます。

正直に言うと、操作感には少し「重さ」や「硬さ」があります。ダウンした後に復帰するためにボタンを連打しなければならない仕様や、敵の判定がシビアな部分など、現代の洗練されたインディーゲームに比べると少し不親切に感じるかもしれません。PC版なのに「ゲーム終了ボタン」が見当たらず、強制終了(Alt+F4)が必要な点などは、もはや「仕様」という名のジョークなのかもしれません。

しかし、その「洗練されていない部分」すらも、このゲームにおいては『テリファー』という作品が持つ「粗削りな暴力性」とマッチしているように感じられるから不思議です。完璧な優等生ゲームではなく、少しネジが外れたようなプレイフィールこそが、本作の味なのです。

ファン垂涎のサウンドと演出、そしてローカル協力プレイ

特筆すべきはサウンドトラック。80年代風のチップチューンでありながら、しっかりとホラーの緊張感を煽る楽曲は素晴らしく、耳に残ります。

また、本作は最大4人までのローカル協力プレイに対応しています。一人でストイックに攻略するのも良いですが、友人と集まって「なんだこの理不尽な攻撃は!」と笑いながら、ピザ片手にプレイするのが最も正しい楽しみ方でしょう。映画のファンであれば、ステージの端々に散りばめられたイースターエッグを見つける楽しさもあります。

総評:人を選ぶが、刺さる人には深く刺さる「怪作」

『Terrifier: The ARTcade Game』は、万人に勧められる洗練されたアクションゲームではありません。ボリュームも2時間程度とコンパクトで、バグや荒削りな部分も散見されます。しかし、映画『テリファー』のファンや、血みどろのレトロゲームに飢えているゲーマーにとっては、その「不完全さ」も含めて愛すべき一本になるはずです。

とにかく、ドット絵で描かれるゴア表現への執着は本物。アート・ザ・クラウンになりきって、理屈抜きで暴れたい夜にはこれ以上のゲームはないでしょう。


ゲーム概要

  • タイトル: Terrifier: The ARTcade Game
  • ジャンル: ベルトスクロールアクション / ビートエムアップ
  • 発売日: 2025年11月21日
  • 価格: ¥ 2,300
  • 開発元: Relevo
  • パブリッシャー: Selecta Play
  • 日本語対応: なし(※英語のみですが、アクションなので直感で遊べます)
  • ストアURL: Steamストアページへ

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