ネットワークの深淵を支配せよ。1970年代の闇を駆ける本格ハッキング・シミュレーター『Untrusted: Hackers at Large』 #Untrusted

1970年代後半、世界がまだアナログの温もりと冷戦の緊張感に包まれていた時代。その裏側で、電話回線をジャックし、メインフレームの脆弱性を突く者たちがいた……。

今回ご紹介するのは、ハッキング・アドベンチャー『Untrusted: Hackers at Large』。本作は、ハッカー集団の指揮官としてネットワークの深淵に挑む、物語主導のシングルプレイヤー作品です。レトロでダーク、それでいてリアルな興奮に満ちた本作の魅力に迫ります。

ターミナルに刻む「本物」の緊張感

本作を起動してまず目を引くのは、徹底して作り込まれたコマンドライン・インターフェース(CLI)です。黒い画面に緑の文字が踊り、キーボードを叩いてディレクトリを移動し、ファイルを解析する。この「作業感」こそが、ハッカーゲームにおける最大の報酬であることを本作は熟知しています。

もちろん、効率を重視するプレイヤーのためにマウス操作やUIショートカットも用意されていますが、あえてコンソールを叩き、ブルートフォース(総当たり攻撃)でパスワードをこじ開ける瞬間は、他のゲームでは味わえない没入感があります。まるで古い映画の主人公になったかのような、心地よい錯覚に陥るはずです。

1秒が命取り。妥協なきマネジメントと「重い」選択

単なるパズルゲームに留まらないのが、本作の凄みです。プレイヤーは熟練ハッカーたちを率いる指揮官であり、常にリスク管理を迫られます。

特筆すべきは、そのシビアなシステム。章の途中でのセーブは許されず、一度作戦を開始すれば、最後までやり遂げるか、さもなくば全てを失うか。さらに、ゲーム内の時間は現実と連動しており、クルーの作業には実時間を要します。

「今は一時停止して戦略を練るべきか、それとも時間を進めて一気に突破するか」。新しいツールを購入するための資金繰り、拠点への移動、そして当局の追跡……。常にリソースと時間に追われる感覚は、まさに綱渡りのハッキングそのもの。初めて警察に捕捉された時の「やってしまった」という絶望感と、そこから這い上がるためのリトライは、プレイヤーを一層ゲームの世界へと引き込みます。

語られない歴史、探索で見出す真実

舞台となる1970年代は、我々の知る歴史とは少し異なる道を歩んだIFの世界。カットシーンによる語りだけでなく、ハッキングして得た断片的なログや隠されたイースターエッグから、この世界の「歪み」が見えてくる構成が見事です。

ハッキング、マネジメント、それからRPG要素。これらが「1970年代のハッカー」というコンセプトの下に、驚くほど高い純度で融合しています。難易度は決して低くありませんが、システムを理解し、当局の目を盗んで痕跡を消す術を覚えた時、あなたは間違いなく「この世界の支配者」になったと感じるでしょう。

アナログのノイズとデジタルの反逆。このスリリングな体験を、ぜひその手で確かめてください。


ゲーム概要

  • タイトル: Untrusted: Hackers at Large
  • ジャンル: ハッキング・アドベンチャー / マネジメント / RPG
  • 開発元: playuntrusted.com
  • パブリッシャー: Evolved Labs
  • 発売日: 2026年1月29日
  • 価格: ¥ 1,500
  • 特徴:
    • 1970年代後半を舞台にしたダークな世界観
    • リアルなコマンドライン操作とビジュアルインターフェースの切り替えが可能
    • ハッカー集団のリーダーとして挑む戦略的なクルーマネジメント
    • 選択が物語を左右する濃密なシングルプレイヤー体験
  • ストアリンク: Steam:Untrusted: Hackers at Large

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