映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はグリーンバックを一切使わずに撮影された――“実物感”へのこだわりを監督が解説

視覚効果はもちろんあるが、実物のセットやパペットを重視映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で共同監督を務めるクリストファー・ミラーが、同作にはグリーンスクリーンを利用して撮影したショットが1つもないと明かした。またその後、この発言について補足説明を行っている。 2026年3月20日に日米同時公開となる『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、映画『オデッセイ』の原作者としても知られるアンディ・ウィアーのSF小説を原作とする映画。人類を滅亡から救うために宇宙へ送り込まれた中学校教師・グレース(ライアン・ゴズリング)のミッションを描く。 フィル・ロードとともに『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を監督したミラーは、報道陣とのインタビューで、グリーンスクリーンは一切使用しておらず、宇宙船はセットとして実際に建造され、ロッキーと呼ばれるエイリアンのキャラクターは実際にパペットとして撮影現場に存在していたと語った。ミラーによれば、こうした手法が本作のリアリティを高めることに寄与しているという。 この発言はさまざまな反応を呼び、特に物語の大部分が宇宙を舞台に展開することから、信じられないという声も上がった。作家のゾーイ・ローズ・ブライアントは、「彼らは実際に宇宙で撮影したんだ」と冗談を飛ばしている。 そんな中、ミラーはXへの投稿で「グリーンスクリーンを使用していない」というのは「VFXを使用していない」という意味ではないと補足説明している。 「実際、この映画には何千ものVFXショットがありました(2018ショットも!)」とミラーは続けた。「グリーンスクリーンは、セットを建てたり、事前に場所や照明を決めたりする代わりに使うこともありますが、慎重にやらないと目立ってしまうこともあり、僕たちはそれを避けたかったんです。ヘイル・メアリー号の内部はすべて実際に作りましたが、それでも船内ではワイヤーの除去や操演者の消去、天井の差し替えなどの作業は行われています」 「ライアンが船体の外にいるシーンでは、宇宙空間を表現するために黒い背景の前で撮影し、惑星のオーロラの近くにいる場面では色調が変化する背景を使用しました。これにより、グリーンスクリーンよりもリアルでインタラクティブな光を彼に当てることができました。宇宙空間のワイドショットと宇宙船のショットはすべてデジタルで、ILMによって美しく仕上げられました。ロッキーはFramestoreのパペットとアニメーションをシームレスに融合させたもので、そのほかにも多くの優れた仕事がありました。本当に多くの人の力が必要な仕事で、私たちは最高のチームに恵まれていました」 つまり、ミラーが「グリーンスクリーンは使っていない」と言ったのは正しいが、それは、一部の人々が解釈したように、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に視覚効果が使われていないという意味ではない。 このアプローチを高く評価する著名人の1人に、『ヘルボーイ』や『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督がいる。彼はXの投稿でロードとミラーを称賛し、「フィルとクリスが成し遂げたこと、つまり実物のセットやエフェクト、パペットを大量に使った点は本当に素晴らしい」とコメントしている。 What Phil and Chris did here- the amount …

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