ディアナとヒューのバディで描く『プラグマタ』の世界 開発者が語る物語のテーマと試遊で感じたその魅力

ディアナがストレージ機器を読み込むシーンが個人的にはお気に入り私が『プラグマタ』の戦闘システムに強く興味を抱いた一方で、相棒である少女のような見た目のアンドロイド「ディアナ」や舞台である月面世界に惹かれている人も多いだろう。この記事では3時間ほどの試遊を経て、『プラグマタ』の世界がどのようなものであったかを開発者インタビューとともに要点を絞ってあらためて紹介する。 ゲームプレイを中心にした試遊レポートはこちらの記事を参照してほしい。 言っていることはちょっと冷たいのに純粋無垢が先に来るディアナ 主人公ヒューの背中に乗ってハッキングで戦うディアナは、少女のような見た目をしたアンドロイドだ。大人の人間が持っているような一般通念はあまり持ち合わせていないらしく、それが人間であるヒューとの感覚の差となって、我々プレイヤーのもつ価値観を浮き彫りにする。結果として『プラグマタ』の物語は、人間とアンドロイドの境目の描写へとつながっていくものとなっている。 たとえばディアナは、次のような人間にとっては当たり前にも近いところに疑問をもつ。 誕生日を祝う行為は、性能の劣化を祝っているようで不思議 1日に何度も食事を摂るのは非効率的 ディアナが高所から落ちそうになってヒューに助けられたとき、「落ちたら壊れるけど、壊れたら修理すればいいよね」と思う こうした疑問はいかにもアンドロイドらしい、ある種の冷たさをまとっている。しかし、見た目や声は純真無垢を思わせるディアナから発せられることで、もっと素朴な、子供じみた疑問に思えるところがとても魅力的に感じた。 ディアナは髪の描写もすごいが、目力もすごい。 一方のヒューは、これらの疑問に対してディアナがまるで人間であるかのように話していく。応答には「修理すればいいとかそういうことじゃなくて、俺が困るんだ」といったような、はっきりした答えとは言いづらいものもある。ただ、ヒューが何とか言葉を尽くそうとするところに私は惹かれたし、月並みな感想だが、そこが人間らしいと思った。 逆にディアナは、人間らしい嫌味っぽいところもほとんどなく、つねに愛着をもてる存在として描かれているように感じた。たとえば拠点となるシェルターで強化を行ったときはパチパチと拍手でお祝いしてくれるし、プレゼントを渡したときの反応も好ましく思えた。 試遊後のインタビューに応じた大山直人プロデューサーによれば、『プラグマタ』ではふたりの会話を通して、普遍的な愛情などをディアナがヒューから学んでいくような作りになっているのだそうだ。また、本作のテーマについて尋ねると、趙容煕ディレクターは「どこからが人間で、何を基準に人間と呼べるのか」という観点が自分の中にはあったと語った。これは趙ディレクターの好きなとあるマンガに出てきた問いだそうで、本作においてはアンドロイドであるディアナに対して、ヒューがどこまで友達や自身の娘として接することができるのかということを描こうとしているとのこと。

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