『Forza Horizon 6』レビュー 日本の再現度は満点、しかし富士山に直接行けないことは悔やまれる

J-POPとアクションがシンクロしたときの爽快感がたまらないカーアクションの快感と、世界の名所を巡る旅情。これを極限まで融合させてきた「Forza Horizon」シリーズは、アメリカやメキシコといった広大な異国を圧倒的なリアリティで描き出してきた。日本に暮らす筆者にとっても、その画面から漂う現地の空気感や熱気は十分に伝わっていた。 しかし、最新作『Forza Horizon 6』の舞台が「日本」へと移ったことで、シリーズに対する筆者の視座は一変する。 今までは「リアルだな」という感想で終わっていたものが、身近な日本が舞台となったことでPlayground Gamesの偏執的なまでの作り込みが目に入ってくる。今回のレビューでは、カーアクションとしての純粋な進化はもちろん、私たちが知る日本の再現に開発陣がどれほどの情熱と努力を注ぎ込んだのかも、じっくりとチェックしていきたい。 レビュー執筆にあたっては発売前にMicrosoftよりコード提供を受け、Xbox Series Xでプレイを行っている。また、本作はプレイするタイミングによって季節が変化する仕様で、ビジュアルも大きく変化する。今回プレイしたのは緑が鮮やかな夏の季節となっている。 大きくふたつに分かれたメインコンテンツ 本作は、メインストーリーにも直結するカーアクションを中心とした伝統的なキャンペーン「Horizonフェスティバル」と、車や地域にフォーカスした「DISCOVER JAPAN」にコンテンツが整理された。 Horizonフェスティバルでは、友人のメイやジョーダンとともに、フェスティバルの頂点である「レジェンド」を目指すのがキャンペーンの明確な目標となる。フェスティバルに関連するイベントをクリアすると「Horizonフェスティバルポイント」が増えて、そのポイントを規定量まで増やすことでリストバンドを入手できる特別なイベントに挑戦できるようになる。 ポイント集めと特別なイベントを繰り返し、最終的に金のリストバンドを入手できればレジェンドに到達する。 このリストバンド獲得イベントでは、専用コースでのタイムアタックのほか、航空機や巨大ロボットとデッドヒートを繰り広げる、シリーズお馴染みのド派手なレースが発生する。 ただし、この後者のイベントに関しては、あまりにも現実離れした異種格闘レースであるため、純粋なレースとしての「競り合っている感覚」はやや希薄に感じられた。これは対等な勝負というよりも、大観衆の前で極限のカースタントを披露する「エンターテインメントショー」と言ったほうが、むしろしっくりとくる。 これらのイベントは迫力があったが、景色を一瞬で茶色に染める砂嵐や、乗っている車が空中で投下されるスタントアクションなど大迫力の体験もできたできた前作と比べると、本作は若干の物足りなさも感じた。 富士山をバックに巨大ロボと熾烈なデッドヒートを繰り広げるイベントもある。 一方の「DISCOVER JAPAN」は、車や地域にフォーカスしたイベントや、発見したランドマーク、各種収集要素を確認できるコンテンツ群だ。コンテンツの量が多いので今回のレビューですべてをプレイできたわけではないが、「DISCOVER JAPAN」の主なアクティビティは以下のとおりだ。 …

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