【オピニオン】AIはゲームを悪化させている――一体何のために?

こんな最悪な未来、誰が望んだというのかカウントをどこから始めるかにもよるが、RAM危機が始まってからすでに8〜9ヶ月が経過した。そして、ゲーム関連商品が近いうちに手頃な価格に戻る気配はなさそうだ。むしろ事態は逆の方向に向かっている。今週だけでもNVIDIAとAMDの双方がグラフィックボードの値上げを行ったと報じられており、この問題は過去の事態のようにPCゲーミングだけの話にとどまっていない。 過去のハードウェア不足を振り返ってみると、大抵は暗号資産(仮想通貨)のマイナーたちが原因であり、流通モデルの在庫切れによって1種類か2種類のパーツが高騰する程度で済んでいた。だが、今回のAI危機は違う。ロイターの報道によると、AI企業はサムスン、Micron、SK Hynixに対し、存在すらしていないメモリチップを事前に買い占める約束(将来の取引契約)を取り交わしたという。 そして今、そうした空虚な口約束の多くが反故になった後でさえ、メモリメーカーは生産能力の膨大な割合を依然としてAIやデータセンター向けに割り振っている。価格カルテル(価格協定)を疑い、メモリメーカーを抑制しようとする集団訴訟が起きるのも当然の話だ。しかし、その裁判が決着するまでには何年もかかる可能性が高く、ポジティブな結果が得られるかどうかすら怪しい。 現在、PS5から自動車に至るまで、メモリを使用するあらゆるデバイスがAI機能を限界まで推し進めるために値上げを行っている。だが、そこまでして得られたものに、果たして価値などあったのだろうか? 2024年の初頭を振り返ると、私はAIがゲームにもたらす可能性について少しばかり楽観的ですらあった。同年のCESで、私はインテル、AMD、NVIDIAと長い時間をかけて「AIがビデオゲームに何をもたらすか」について議論を交わした。彼らはみな、自然に会話ができるNPCや、自動で整理されるインベントリシステムといったユートピア的な未来を描いて見せた。しかし、それから2年半が経過した今、私たちが目の当たりにしているのは、開発者が世界観を損なうような見苦しい生成AIアートを追加していないか、Steamのストアページを逐一確認しなければならない現実だけだ。 もちろん、AIから有用な恩恵を一切得ていないわけではない。NVIDIAはすでに2018年の時点で、

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