自分を複製し、踏み台にし、投げ捨てる。命を消費してゴールを目指すパズルアクション『Divider Dave』体験版レビュー #DividerDave

ステージクリアのために自分自身のクローンを作り出し、足場にし、スイッチの重しにし、時には容赦なく投げ捨てる。

スラップスティックな挙動の裏に強烈なブラックユーモアが漂うパズルプラットフォーマー『Divider Dave』の体験版が配信中だ。

「自分」を犠牲にして活路を開くギミックパズル

本作の骨子となるのは、クローン生成能力を駆使した環境パズルだ。プレイヤーは自身の分身を生み出し、操作キャラを切り替えながら脱出ゲートへのルートを構築していく。

パズルの解法はステージが進むにつれてダイナミックに変化していく。 初期は「クローンの頭を踏み台にして高所へ登る」といったシンプルなアクションから始まるが、次第に「クローンを抱えて投げ飛ばし、遠方のスイッチを起動させる」「特殊な装置でクローンを箱状のオブジェクトへ圧縮・変換し、床スイッチの重しにする」といったアクロバティックな連携が求められるようになる。

テンポよく分身を作り、物理演算を活かして連鎖的にギミックを解き明かした瞬間の爽快感は格別だ。手触り自体は軽快なアクションパズルとして非常に小気味よく仕上がっている。

番号を振られた命と、最後に残る「1体」

本作を際立たせているのが、コミカルなカートゥーン調の質感に潜むシュールでダークな世界観だ。

ステージをクリアして脱出ゲートをくぐることができるのは、常に「たった1体」のみ。残されたクローンたちはその場に取り残されるか、ギミック作動のために露と消える運命にある。生成されたクローンたちにはそれぞれナンバリングが振られており、自分が操作している現在のキャラクターが「何番目の自分」なのかが残酷なまでに可視化される。

「自分が脱出させたこの個体は、果たして最初のオリジナルなのか?」 そんな倫理的な疑問が一瞬脳裏をよぎるものの、次の瞬間にはパズルを解くために新たな分身をあっさりと投擲している。この割り切りの早さとブラックな笑いが、本作独自の中毒性を生み出している。

本作はこんな人におすすめ

  • 試行錯誤してルートを構築する物理パズルやプラットフォーマーが好きなプレイヤー
  • シュールなスラップスティックコメディやダークユーモアに惹かれる人
  • 短時間で濃厚なギミックのアイデアを味わいたい人

ゲーム概要

  • タイトル:Divider Dave
  • 開発元:Louis ‘Pignomaster’ Vidal , José-Manuel ‘Gringo_Charlatan’ Girona
  • パブリッシャー:Chancla Interactive
  • 配信日:2026年9月3日
  • 言語対応:日本語字幕対応
  • ストアページ:https://store.steampowered.com/app/4463690/Divider_Dave/

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