『昭和米国物語』プレビュー 「龍が如く」のサブストーリーに匹敵するほどハチャメチャなノリだが、最後までテンションを維持できるかには懸念も

極限のナンセンスさとB級映画感は、一度見たら忘れられない奇妙な世界を見事に構築セクシーなヒロインを操作し、バイクに乗ってアメリカ横断の旅をする――そんな姿からは、ハチャメチャな世界観をウリにするアクションRPG『昭和米国物語』を想像するのは難しいかもしれない。2022年の発表からすでに4年が経過しており、ここ数年は目立った新情報もなかった。昨今、中国発の高品質なAAAシングルプレイゲームが次々と登場するなか、異彩を放つ本作が「独自の強み」を打ち出せるのか、気になっていたゲーマーも多いことだろう。 今回、我々は『昭和米国物語』を約2時間にわたってプレイする機会に恵まれた。本稿では、クリエイティブディレクターである羅翔宇氏による解説と、実際のプレイ体験を交えながら、本作の魅力と特徴をお届けしたい。 羅氏いわく、『昭和米国物語』は「レトロなポップカルチャーが詰め込まれたRPG」である。舞台となるのは、80年代末に日本がアメリカの大部分の土地を買い占め、経済的・文化的な植民地支配を完了させた架空の世界。プレイヤーは、死から蘇った少女「千草蝶子」を操作し、不条理でありながらどこか見覚えのある世界で、戦闘・探索・成長を繰り返すロードムービー的な冒険を繰り広げる。 今回の体験版は、以下の4つのパートで構成されていた。 ストーリーと戦闘に特化したリニアなパート 休息と成長をメインとするキャンプ探索パート 広大なマップの探索パート 大型ボスとの戦闘パート 本作の戦闘システムは、さまざまなアクションゲームの要素を統合したものとなっている。蝶子は近接武器と遠距離武器を使い分けて戦う。体験版には「素手(両手)」、「刀」、「ドリル」、「長柄」の4種類の近接武器と、ショットガンやアサルトライフルなどの遠距離武器が用意されていた。近接武器にはそれぞれ固有の名称が設定されており、たとえば刀カテゴリーの武器は歴史上の名刀ばかりだ。探索中には「三日月宗近」という名刀を拾って実際に装備できたが、アイテム説明文に「おそらく贋作だろう」と必ずツッコミが入るというユーモアもある。 各武器カテゴリーには、中二心をくすぐる技名が設定されており、操作感も大きく異なる。 素手(両手) 通常の拳のほか、ガントレットやメリケンサック、さらにはアメコミのウルヴァリンの爪にそっくりな「狼牙金剛爪」なども購入可能。攻撃速度はもっとも速いが、ダメージはもっとも低い 刀 もっともアクションが豊富なカテゴリー。弱・強攻撃の組み合わせによって異なる「構え」に移行し、次の攻撃の選択肢が生まれる。たとえば、弱+強で「上段の構え」、弱+弱+強で「陰陽の構え」、強単押しで「松風の構え」となる。さらに「弱・弱・弱・弱・強・強・強」のコンボからは白刃取りに繋がる「反座八相の構え」が派生し、強+強で「不動心の構え」になるなど、非常にテクニカルだ 長柄 体験版ではアメリカの国旗を両手武器として振り回すことができた。広範囲攻撃が特徴で「スーパーアーマー」が付与される。敵をブレイク状態にするのは難しいが、ダウンを奪いやすい。通常攻撃でスタミナを大量に消費するのが難点だが、アップグレードで改善可能だ ドリル 直線的な攻撃が多くダッシュもできないため扱いは難しいが、ダメージは絶大。直線攻撃は敵を貫通し、怒り攻撃を使用すれば長い予備動作を短縮しつつ、その場に気旋を残して多段ヒットの継続ダメージを与えることができる。 戦闘の核となるのは、戦略性の高い「怒りゲージのサイクル」である。攻撃を当てたりダメージを受けたりすると怒りゲージが蓄積され、一定量に達すると「怒りポイント(現在は最大5つ)」に変換される。武器によってゲージの蓄積効率は異なり、4カテゴリーでは素手(両手)がもっとも速い。そのため、リソースを素早く回復したい場合は素手に切り替えるのが定石だ。同じカテゴリー内でも、攻撃力が低いガントレットのほうがメリケンサックよりも蓄積効率が良いなど、細かな差別化が図られている。 怒りポイントの使い道は多岐にわたり、戦闘のテンポを大きく左右する。 奥義 ポイントを大量に消費して強力な攻撃を放つ(素手は3ポイント、刀は5ポイント消費) 怒り攻撃 …

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