これまでのところ、媚びることなく突き抜けた、最高におもしろいFPSプレビューの主なポイント 『METRO 2039』は、実に新鮮なことに、プレイヤーを手取り足取り導いてはくれない。いきなり深いところへと放り込まれる 3~4時間にわたる今回の試遊では、ゲームプレイの多彩さが実に素晴らしかった。ひとつのことを長時間続けさせられる場面はほとんどない 丹念に手作業で作り込まれた地獄のような世界、激しい戦闘、そして細部へのこだわりに圧倒された 『METRO 2039』を3〜4時間ほどプレイしてきたが、すでに心が癒やされている。この続編で「ザ・ストレンジャー」と呼ばれるゲーム内の自分は、長持ちすることのないフィルターがついたガスマスク越しに息をするのも一苦労だ。腕時計のカウントダウンタイマーは絶えず減っていき、0:00になれば窒息死するという恐怖に脅かされながら、終末世界のあらゆる場所を探し回り、拾ったアイテムで新しいフィルターをクラフトしなければならない。Eメールから、やり取りするカスタマーサービスの担当者に至るまで、あらゆる場面でAIを押し付けられる現実世界において、『METRO 2039』から得た最大の収穫のひとつは、そこが荒廃した終末世界が描き出す地獄絵図であるにもかかわらず、あらゆる場所が明らかに、そして実に丹念に手作業で作り込まれているということである。もちろん、「METRO」シリーズは昔からつねにそうであり、これは何も今に始まったことではない。 だがそれでも、まさに今この瞬間に『METRO 2039』が私に与えてくれているものには、自分が必要としていた何かがある。本作はくだらない要素を提供することも、それを容認することもない。そして私はその点を愛している。なぜなら、そうしたくだらない要素が現実世界では私たちの周囲を取り囲んでいるからだ。「METRO」シリーズはプレイヤーを手取り足取り導いてはくれない。つねに血圧を「やや高め」から「急上昇」のあいだに保ち、それについて一切の申し訳なさも見せない。放射能に汚染されたその世界は地獄であり、本作はそれをつねに極めて説得力をもって伝えてくる。そして、シングルプレイ専用FPSが、パブリッシャーに一度しか利益をもたらさないという理由で徐々に絶滅へと向かう一方、マルチプレイのライブサービス型シューターが日々、私たちの時間と関心を奪い合っている時代だ。しかも、そうしたゲームにはマイクロトランザクションや引き延ばされたゲームプレイループといったくだらない要素が大量に含まれていることも多い。そんななか、最初の数時間をプレイしただけでも、「METRO」シリーズのシングルプレイに特化した職人技と細部へのこだわりは、本作を久しぶりに出会ったお気に入りのFPSと呼びたくなるほどのものだった。 真に命懸けの探索 これまでに「METRO」シリーズをプレイしたことがあるなら、間違いなく本作にもすぐに馴染めるはずだが、本シリーズが初めてだとしても、状況を把握するのは実に簡単だ。要するに、地上にうごめく変異した怪物から、通過しなければならない場所を占有している敵対的な生存者、そして吸い込む空気そのものに至るまで、あらゆるものが命取りとなる。『METRO 2039』において「安全」な場所など、ほぼ一切存在しない。殺される危険のない唯一の場所は、今回のプレビュー版のスタート地点であるセヴァストポリスカヤ地下鉄駅だ。そこは多くのNPCや店主で賑わい、実に活気に満ちている――だが、バックパックと銃を手にして地下鉄を出て、死で満ちた地上へと向かった瞬間、状況は180度変わる。その激変は、駅の活気とは実に対照的だ。 そこでは、完全に独りきりとなる。文字どおりの意味で孤独というわけではない。巨大な人喰いネズミから、距離を保ちつつ尾からトゲを飛ばしてくるすばしっこい獣、目の前に迫ってくる巨大な蚊、下水道の水の中から現れる太古の生物を思わせるほどの巨大甲殻類に至るまで、変異した怪物であふれかえっているからだ。そして前述のとおり、ほかにも多くの生存者が存在する。ただし、その全員が敵対的である――少なくとも、私が試遊したパートで地下鉄の外で出会った者は全員、即座に私を殺そうとしてきた。 「METRO」はくだらない要素を提供することも、それを容認することもない。そして私はその点を愛している 地上に出てすぐに過酷な状況へと投げ込まれる感覚が、個人的には好ましかった。たしかに、無骨なタブレットに表示されたマップは次の目標へ向かうおおまかなガイドにはなったが、それ以外の最適なルートを見つけ出すこと、そして道中で生き延びることはすべて自分次第だった。ドラッグストア――言うまでもなく、荒らされ尽くしたその残骸だが――へと足を踏み入れ、医療キットや弾薬、そして何より重要な新しいガスマスクのフィルターを作るのに使えるクラフト用アイテムを求め、あらゆる隅々まで捜索した。キーボードのYキーを押すと銃が少し持ち上がり、現在装着しているフィルターが切れるまでの分と秒を絶えずカウントダウンしているデジタル表示の腕時計を、はっきりと確認することができる。 さまざまな場所に隠された環境パズルを見つけたが、その報酬がまさに自分の命をつなぎ止めてくれる貴重なクラフト資源である可能性が高かったため、すべて解かずにはいられなかった。これらのパズルの中にはザ・ストレンジャーのUVライトを活用するものもあり、紫色の光の下でしか見えないように壁や床に書きつけられた手がかりを辿るよう導かれる。私がプレイした限り、こうしたチャレンジは任意のものだったかもしれないが、毎回挑戦する価値があった。繰り返しになるが、いくら強調しても言いすぎることはない。『METRO 2039』は一切の妥協を許さない。プレイヤーの時間を無駄にすることもない。ここには水増しコンテンツのようなものは見当たらず、あらゆる要素が入念な検討を経て、実装されているように感じられる。 急ごしらえの武器庫 武器もまた、それ自体が一種のパズルのような存在だ。スコープからグリップ、マズルに至るまで、あらゆるパーツを改造・カスタマイズすることができる。かなり序盤のある時点でダブルバレルショットガンを見つけたため、所持していたシングルバレルのものと交換することにした。それが、試遊の後半の多くを費やして歩き回った近距離戦主体の「ダンジョン」において、私の頼れるメイン武器となった。取り付けるレーザーサイトまで見つけたが、このような近距離戦用の殺傷兵器に装着するのは、ほとんど滑稽なほどに無意味だった。しかし、ほかに取り付けるものもなかったため、「まあいいか」と思って装着することにした。 それと、すでにお察しかもしれないが、弾薬は乏しい。原始的な金属球状の弾から焼夷弾、機関銃用の徹甲弾に至るまで、さまざまな種類の弾薬を見つけてクラフトすることができ、実際にそうする必要がある。3m近い体高をもつ変異体とその凶暴な手下たちとの中ボス戦を生き延びたとき、手元に残された弾薬はごくわずかで、しばらくは何も待ち受けていないでくれと祈るばかりだった。というのも、戦闘は膝まで浸かる下水道の水の中で行われたため、弾薬を追加でクラフトするためにバックパックを置ける場所がどこにもなかったからだ(幸いなことに、「METRO」シリーズのゲームデザイナー陣が私に情けをかけてくれたため、実際にしばしの猶予が与えられた)。 また、戦況をわずかに自身の有利な方向へと傾けるのに役立つ投擲武器も用意されている。なかでもナイフは個人的にかなりお気に入りだ。ほかの誰にも気づかれることなく通常の人間の敵をステルスで倒せるだけでなく、厳格なリソース管理が求められるゲームらしく、標的の死体から(もしも外した場合は地面から)ナイフを回収できるからだ。だが、進行するにつれて敵の脅威度が増していくと、火炎瓶が非常に重宝するようになっていった。 多彩さこそが醍醐味 …
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