『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作者、映画化における「唯一の後悔」を明かす やはり“南極のシーン”はどうしても入れたかった

原作ファンにも人気の場面『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作者であるアンディ・ウィアーが、映画化における「唯一の後悔」を明かし、小説から映画に盛り込んでほしかったというシーンについて語った。 ※以下には『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のネタバレが含まれます。 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』において、人類は「アストロファージ」と呼ばれる異星の微生物が太陽のエネルギーを消費するのを阻止するため、決死のミッションを開始する。作中では、アストロファージのもたらすこの現象が地球規模の壊滅的な寒冷化を引き起こし、氷河期の到来や食糧不足、ひいては人類の絶滅を招くとされている。 フィル・ロードとクリストファー・ミラーが監督を務め、ライアン・ゴズリングが主演した映画版では、原作に存在する地球側の描写の一部が省略されているが、ウィアーはそのうちのあるシーンを、本作における唯一の後悔として挙げている。 天体物理学者のニール・ドグラース・タイソンが司会を務めるポッドキャスト番組「StarTalk」に出演したウィアーは、原作小説から映画に入れてほしかったシーンはあるかと問われた。映画版でプロデューサーも務めた彼は、「自分にも発言権はあった」と前置きしつつ、「唯一の後悔」について明かしている。ウィアーと脚本家のドリュー・ゴダードはそのシーンの採用を強く望んだものの、上映時間が長くなりすぎたため、時間の都合で最終的に断念せざるを得なかったのだという。 「ドリュー・ゴダードは脚色を手がけていて、素晴らしい仕事をしてくれました。彼と私はこのシーンをどうしても入れたかったのですが、上映時間が長くなりすぎてしまい、時間が足りなかったのです。原作には、南極に核攻撃を行う場面があります。核爆発を何度も起こして棚氷を丸ごと海に崩落させ、それを溶かすことで温室効果ガスであるメタンを放出させ、地球が太陽から受け取る熱をより多く保持できるようにするのです」 「つまり、彼らは『地球温暖化が必要だ』と考えるわけです」 これとは逆に、映画版には原作になかった場面も存在する。例えば映画版では、終盤で地球へと視点が戻り、寒冷化によって海が凍結している様子が描かれるが、ウィアーの原作ではそこまでは描かれていない。「原作ではその兆候が描かれているだけです」とウィアーは語る。「問題が起こり始めている段階であり、その多くは人類が積極的に行っている対策によって引き起こされています。状況はさらに悪化していきますが、そこでその“熱”が必要になるのです」 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は全世界の興行で大成功を収めており、すでに続編を含めたフランチャイズ化の話も浮上しているとの報道がある。ただし、その主導権は原作者のウィアーが握っているとされ、続編映画を制作するにはまず彼自身が続編小説を書く必要があるものとみられる。 では、その可能性はあるのだろうか。ウィアーは最近、The New York Timesのインタビューで、何らかの形で続編を作るかどうか尋ねられ、次のように答えている。「もちろん。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の続編のアイデアはあります。でも、まだしっくりこないんです。次に出す本を書いているところなんですが、それは過去の作品の続編ではありません」 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は全国で公開中。IGN JAPANのレビューとIGN USのレビューもそれぞれチェックしてみよう。

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