実際の自動車教習所に通う前に、自宅で運転の基礎や交通ルールを徹底的に叩き込める期待の新作ドライビングシミュレーター『Virtual Driving School』が発売されました。
ハンコンやVR対応を謳い、公道に出る前の「ハザード予知」や「反復練習」に特化した本作。実際にハンドルを握り、そのポテンシャルを探ってみました。
1分からの集中特訓、初心者には最高の「予習塾」
本作の最大の特徴は、1〜3分という極めて短いシナリオで構成されたカリキュラムです。クラッチ操作や坂道発進、ラウンドアバウト(環状交差点)の通過など、初心者がリアル教習所で誰もが一度は頭を悩ませるポイントがピンポイントで収録されています。
実際に席に座り、クラッチを慎重に繋いで発進する一連の流れを体験してみると、そのストイックな設計に驚かされます。リアルな教習車のようにメーターや時間を気にすることなく、身体が覚えるまで何度でもノンストップでリトライできる環境は、未経験者にとってこれ以上ない「安全な練習場」と言えます。
予測不能なNPCに冷や汗をかく実践ハザード
基礎を終えたら、デリバリーやタクシーのドライバーとして街を走るキャリアモードや、実走的なハザードコースに挑戦できます。
ここでの運転は、一瞬の油断も許されません。トラックの影から急に飛び出してくる対向車や、ウィンカーを出さずに車線変更してくる予測不能なAI車両など、公道ならではの「嫌なシチュエーション」が容赦なく襲いかかってきます。思わず「危ない!」と声が出そうになる場面もあり、教習本を読むだけでは決して身につかない“危険予知の勘”がリアルに磨かれていくのを感じます。
一部の環境では、デバイスの割り当てや挙動の細部、あるいはUIの荒削りな部分が顔を覗かせることもあり、シミュレーターとしての洗練度にはまだ進化の余地を残している印象です。しかし、コントローラー設定を自分好みに追い込み、ゲーム内のタクシーミニゲームなどでルールを意識しながら「自主規制」の精神で走る楽しさは、他のオープンワールドレースゲームにはない独特の緊張感と達成感を与えてくれます。
リアル教習の1コマ分と考えれば抜群のコスパ
本作の価値は、ゲームとしての完成度だけで測るべきではありません。実際の教習所で追加の補習を受けるコストを考えれば、本作で基礎を1つでも先取りし、本番の教習時間を無駄にせずに済んだ時点で、購入価格以上のリターンを十分に回収できる計算になります。
グラフィックやVRの最適化、一部の挙動など、今後のアップデートによるクオリティアップに期待したい部分は明確に存在します。それでも、右ハンドル・左ハンドルの両対応や、世界各国の交通ルールに基づいた多様なシチュエーションが用意されている根底のコンセプトは非常に優れています。これから免許を取る人や、ペーパードライバーから脱却したい人にとって、絶好の「イメトレツール」になる可能性を秘めた一作です。
ゲーム概要
- タイトル: Virtual Driving School
- 発売日: 2026年5月22日
- 価格: ¥ 2,600
- 開発元: CGA Simulation
- パブリッシャー: CGA Studio
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ストアページ: Steamストアリンク