『Book of Demons』や前作『HELLCARD』で熱狂的なファンを生んだペーパークラフト調デッキ構築ローグライクが、さらなる進化を遂げて帰ってきた。
最大4人編成へとスケールアップした本作は、円形バトルフィールドの「セクター(扇状エリア)」や敵との距離感を駆使する濃密なポジショニングバトルが特徴だ。
緻密なカードシナジーと位置取りの駆け引きが絡み合い、一度足を踏み入れると止め時を失う抜群の中毒性を誇っている。
洗練を極めたペーパークラフト演出とダークな世界観

画面を開いた瞬間から目を奪われるのが、飛び出す絵本のように精巧に折り重なるペーパークラフト風の3Dグラフィックだ。
手作り感のある質感と陰影が美しく調和し、ダンジョンの不気味さとユーモアが同居した独特の世界観を見事に表現している。
カードを使用するたびにキャラクターや敵がコミカルかつダイナミックに動き、紙細工が命を宿して躍動するかのような心地よい手応えを味わえる。
4人パーティ編成と「位置取り」がもたらす極上の連携戦略

前作の最大3人編成から4人編成へと枠が拡張されたことで、パーティシナジーの幅は格段に広がった。
パラディン、バーサーカー、ソーサレス、クレリック、レンジャーといった各クラスには専用のカードプールやマナ、ステータスが割り振られている。
戦局を左右するのは、敵との距離(近接・遠距離)やセクターの位置関係だ。
範囲攻撃のコーン状エリアに敵を誘導したり、前衛が敵を引きつけて後衛の魔術師が一掃するなど、陣形を意識した連携がバチバチと決まる快感は格別だ。
直感的なソロ操作と快適性を両立する「Autocast」

4人のキャラクターを同時に指揮するソロプレイも驚くほどスムーズだ。
手札やマナの切り替えが直感的に行えるため、1人で4役を操る司令塔としての醍醐味を存分に堪能できる。
さらに注目したいのが、非操作キャラクターの行動を自動化できる「Autocast」機能の導入だ。
定石通りのサポートや基本行動を任せることで、テンポを崩さずにサクサクとバトルを進められる親切な設計になっている。
デッキ汚染のリスクに挑む「Soul Heist」の高いリプレイ性

刺激的なリスク&リターンを楽しみたいプレイヤーに向けて、挑戦的なゲームモードも用意されている。
中でも「Soul Heist」は、呪いカード「Haunting」を受け入れて自らの山札を汚染させる代償として、破格の報酬を狙うスリリングな仕掛けだ。
手札事故の恐怖と常に隣り合わせになりながらも、ハイリスクな賭けに打ち勝って強力なシナジーを完成させたときの達成感は格別と言える。
ターン終了の誤認やシビアなリスク管理には慣れが必要

一方で、奥深いシステムゆえに初見では注意したい点もいくつか存在する。
各キャラクターが個別の手札とマナを持つため、「特定キャラの行動を終えるつもりでターン終了ボタンを押してしまい、パーティ全体のターンが終わって大打撃を受ける」という操作ミスが起きやすい。
また、シールドを素通りする「貫通(Piercing)ダメージ」や、敵を仕留め損ねると味方に牙を剥くバーサーカーの「Rage」など、一手の油断が壊滅につながるシビアなギミックも多い。
リソース配分と敵の行動予測を綿密に組み立てる、骨太な計算が求められる。
こんな人にオススメ

『Slay the Spire』などのデッキ構築型ローグライクで、位置取りや陣形を絡めたより立体的な戦術を楽しみたい人には迷わずオススメしたい。
美麗な飛び出す絵本風のアートスタイルや、ダークファンタジーの雰囲気が好きな人にも刺さるはずだ。
ソロでじっくり4人の連携コンボを極めたいプレイヤーはもちろん、テンポ良く爽快にカードバトルを進めたい人にとっても見逃せない一作となっている。
インターフェースと字幕は日本語に対応しているため、まずは配信中の体験版でこの独自の戦術バトルを体感してみてほしい。
ゲーム概要
- タイトル:HELLCARD II
- ジャンル:アドベンチャー、インディー、RPG、ストラテジー(デッキ構築ローグライク)
- 開発:Thing Trunk
- 販売:Skystone Games
- 発売日:2027年第1四半期予定(体験版配信中)
- 価格:未定
- 対応OS:Windows
- プレイ人数:1人〜4人(オンライン協力プレイ対応)
- 日本語対応:インターフェース・字幕
- Steamストア







