『Cozy Game Restoration』は、長い年月で汚れてしまった古いゲームカートリッジやディスクを、ひとつずつ丁寧にきれいにしていく修復&コレクションゲームだ。
ほこり、マーカーの落書き、べったり貼られたシール、粘着の跡。それらを専用の道具で少しずつ取り除き、懐かしいパッケージアートをよみがえらせていく。メルボルンのソロ開発者Adam Stormhardt氏(Parasol Corp)が手がけた作品で、発売前から40万件以上のウィッシュリストを集めた注目作。Steamのユーザーレビューでは84.3%が好評の「非常に好評」となっている。
謎の小包から、どんなゲームが出てくるか

ゲームはテープで封がされた謎の小包で届く。フラップをめくり、ベタベタのテープをはがして開封すると、中から状態も見た目もバラバラな中古ゲームが姿を現す。
収録されているのは、1980年代から2000年代初頭の名作にインスパイアされた架空のゲーム108種類。それぞれにPAL版とNTSC版があり、合計216バージョンを6種類のレトロ風プラットフォームにわたって集められる。レア度は5段階で、地域限定カートリッジや特別なステッカーアート、金色のシェルに出会えることも。開封の瞬間は、まさに「いい意味でのルートボックス」だ。
道具を使い分けて、汚れを一層ずつはがす

汚れは何層にも重なっている。綿棒でほこりを拭い、歯ブラシで溝の汚れをかき出し、溶剤で粘着の跡を溶かし、ブラックライトで残った汚れを照らし出す。それぞれの汚れに合った道具を選ぶのが修復の基本だ。
道具の扱いも細かい。汚れを吸った綿棒はスポンジで洗わないと、逆に汚れを広げてしまう。表面が伸びたり、にじんだり、はがれたりする変化を眺めながら、ゆっくり手を動かす時間が心地いい。タイマーも失敗条件もないので、自分のペースで没頭できる。
しぶといシールとの格闘も、修復のうち

中古ゲームにつきものの値札や管理シールは、ピンセットでつまんではがしていく。小さなシールはするりと取れるが、大きなシールはなかなか手ごわい。
カメラを少し引いて、端をつかみ、対角線に向かって引っ張る。そんなコツをつかむと、一気にはがれる瞬間が気持ちいい。ステッカーを慎重にはがした経験がある人なら、思わずうなずく手触りだ。
修復したゲームを飾って、コレクションを育てる

きれいになったゲームは、コレクションルームの棚に飾れる。並べたゲームに応じて、修復のしやすさや翌日のレア出現率などにボーナスがつき、コレクションを充実させるほど作業が有利になっていく。
もちろん売却して資金にすることもできるが、売れば棚からは消えてしまう。飾るか売るか、悩ましい選択だ。ゲームによっては前の持ち主が残したメモが入っていて、中古品ならではの物語を垣間見られるのも味わい深い。
発売時点で300のクエストが用意されていて、「パズルゲームを3本集める」といったものから、ゲーム内カレンダーと連動したユニークなものまでさまざま。報酬の装飾アイテムで部屋を飾り、自分だけのレトロゲーム空間に仕上げていける。実在のインディーゲームとのコラボカートリッジや、有名タイトルへのオマージュを込めた隠し要素も見逃せない。
丁寧な作業が楽しい、だからこそ気になる点も

修復を終えると、汚れ・シール・インクと粘着・傷の各項目がチェックされ、DからSまでの評価がつく。完璧を目指して磨き上げる人ほど、やり込みがいを感じられるはずだ。
一方で、細かい作業を楽しむゲームだけに、操作面の粗さは気になりやすい。カートリッジの細い溝の汚れが歯ブラシで落としにくい、ゲームの回転や向きの調整がしづらい、大きなシールがなかなかはがれないといった点だ。道具のアップグレード要素がないため、作業のテンポは最初から最後まで変わらない。
マウスを往復させる動きが多いので、長時間続けると手首が疲れやすい点にも注意したい。日本語訳は一部英語のままの箇所があり、音量設定もシンプルだ。開発者はフィードバックへの反応が早いと評判なので、今後のアップデートでの改善に期待したい。
こんな人にオススメ

掃除ゲームや作業系のリラックスゲームが好きな人、レトロゲームのパッケージやカートリッジに愛着がある人にぴったり。中古ゲームの山から掘り出し物を探したことがある人なら、開封と修復の両方にワクワクできるはずだ。
BGMを流しながら、あるいは動画を横目に、黙々と手を動かしたい人にも向いている。爽快感よりも、じっくり磨き上げる過程そのものを楽しめる人におすすめしたい。Steam Deckを意識して開発されているので、携帯機でのんびり遊ぶのもいい。
ゲーム概要
- タイトル:Cozy Game Restoration
- ジャンル:レトロゲーム修復・コレクションシミュレーション
- 開発・販売:Parasol Corp
- 発売日:2026年11月4日
- 価格:1,900円
- 対応OS:Windows、macOS(Steam Deckを想定して開発)
- プレイ人数:1人
- 言語:日本語インターフェイス対応(字幕・音声の対応表記なし)
- コントローラー:フルコントローラーサポート、マウスのみの操作にも対応
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