2025年8月7日、インディースタジオToadzillartが開発し、Future Friends Gamesがパブリッシングを手がける新作『Whimside』がPC(Steam)向けにリリースされた。本作は、PC画面の下部に表示され、ユーザーの日常に寄り添う新しい形のクリーチャー収集ゲームだ。
本記事では、そのユニークなゲームの魅力をお伝えするとともに、「Whimling(ウィムリング)」たちとの生活を体験した筆者によるプレイレビューをお届けする。
ゲーム紹介:あなたのデスクトップが、不思議な生き物たちの住処になる
『Whimside』は、仕事や勉強、あるいは動画鑑賞といった日常の片隅で楽しめる、心地よいクリーチャー収集ゲームだ。プレイヤーは画面の下に広がる不思議な世界「Whimside」で、可愛らしい生き物「Whimling」たちを捕まえ、時にはフュージョン(配合)させて新種を生み出しながら、自分だけの楽園を創造していく。

主な特徴
- 捕獲と創造の楽しさ: 2体のWhimlingをフュージョンさせることで、まったく新しいクリーチャーが誕生する。ユニークな組み合わせごとにプロシージャル生成される新種を発見し、コレクションを充実させよう。
- 世界の探索: 新しいWhimlingを発見・配合することで、新たなバイオームが解放される。それぞれのバイオームには、そこでしか出会えないレアな種や、秘密、驚きが隠されている。
- 自分だけの空間をデザイン: ゲームを進めると、様々な装飾アイテムがアンロックされる。平和な庭園から華やかな遊び場まで、自分好みの空間をデザインし、お気に入りのWhimlingたちを住まわせることができる。
- Twitch連携機能: 配信者向けに特化した機能を搭載。視聴者のエンゲージメントに応じてゲーム内報酬が増えたり、アクティブな視聴者の名前がWhimlingに自動で名付けられたりと、コミュニティと共に冒険を楽しむことができる。

開発はフランス在住の夫婦ゲーム開発者であるToadzillartとTadpolyが担当。「真の愛情のこもった労働」と語る本作は、忙しい毎日を送る人々に、ささやかで心温まる癒やしを提供してくれるだろう。
【プレイレビュー】「放置ゲーム」という言葉に要注意? 想像以上にアクティブなベビーシッター体験
「仕事の合間に遊べる癒やしの放置ゲーム」という触れ込みに惹かれ、筆者も早速『Whimside』の世界に足を踏み入れた。可愛らしいピクセルアートの生き物たちが画面の底でちょこまかと動き回る様子は、確かに極上の癒やしだ。しかし、プレイを進めるうちに、本作が単なる「放置ゲーム」ではないことに気づかされる。これは、想像以上にプレイヤーの関与を求める、アクティブな「お世話ゲーム」だった。
序盤の印象:「放置」させてくれない忙しさ
本作の基本的な流れは、出現したWhimlingや通貨であるクリスタルをクリックで収集し、それらを使って新たなWhimlingを配合したり、庭を飾ったり、新しいバイオームを解放したりすることだ。
問題は、この「クリックで収集」という部分だ。ゲームを進行させようとすると、Whimlingの捕獲、クリスタルの回収、タマゴの孵化、配合する個体の選択など、常に何かしらの操作が求められる。特に序盤は、タマゴを置くスロットが一つしかないため、孵化が終わるたびに次の配合を行わないと、効率的に新種を発見できない。多くのユーザーレビューが指摘するように、これは「放置」というより「常時監視」に近い感覚だ。

中盤以降の魅力:配合とコレクションの沼
しかし、この忙しさが苦にならないプレイヤーにとって、『Whimside』は途端に魅力的な「スルメゲー」へと変貌する。最大の魅力は、やはり「配合」システムだ。異なる部位を持つWhimlingを掛け合わせ、どんな新種が生まれるか待つ時間は、シンプルながら中毒性が高い。「サメ」と「ハチ」のパーツを組み合わせて自分だけのキメラを作ったり、特定のクエスト達成のために必要なパーツを持つ個体を探したりと、試行錯誤は尽きない。
コレクションブックを埋めていく達成感や、自分だけの庭をデコレーションしていく楽しさも本作の醍醐味だ。アンロックした装飾は無限に配置できるため、気軽に模様替えを楽しめるのも嬉しいポイント。

総評:付き合い方が重要な「ながらゲー」の良作
『Whimside』は、「完全な放置を期待すると肩透かしを食らうが、”ながら”で遊ぶアクティブなゲームとして見れば非常に魅力的」というのが筆者の結論だ。
常に画面の片隅で何かが起こり、プレイヤーの介入を待っている。これを「集中を削がれる」と捉えるか、「単調な作業の良いスパイス」と捉えるかで、評価は真っ二つに分かれるだろう。幸い、チュートリアルは丁寧で、次に何をすべきか迷うことは少ない。
BGMが単調ですぐに飽きてしまう、一部UIが見づらいといった細かな不満点はあるものの、手頃な価格を考えれば、十分にその価値はある。何かの作業の片手間に、可愛らしい生き物たちの世話を焼く。そんな新しいデスクトップとの付き合い方を提案してくれる、愛すべき一作だ。
製品概要
- タイトル: Whimside
- 発売日: 2025年8月7日
- 価格: 684円(2025年8月22日まで10%オフの615円で販売中)
- ジャンル: クリーチャー収集、放置ゲーム
- 対応プラットフォーム: PC (Steam)
- パブリッシャー: Future Friends Games
- デベロッパー: Toadzillart
- 公式サイト:







