数多のゲームで我々は勇者としてダンジョンを攻略し、宝箱を開け、モンスターを討伐してきた。しかし、荒れ果てたダンジョンの「その後」を考えたことはあるだろうか?『Goblin Cleanup』は、そんな我々の冒険の裏で活躍する「掃除屋」にスポットライトを当てた、ありそうでなかった協力型お掃除シミュレーションゲームだ。
掃除のプロ、ゴブリンメイド参上!

本作でプレイヤーが扮するのは、なんとゴブリンのメイド。次の冒険者が訪れる前に、血の海と化した床を磨き、散らばったオブジェクトを元に戻し、作動済みのトラップを再設置するのが我々の仕事だ。
操作は直感的で分かりやすい。ユニークなのは掃除道具。「スライモップ」と呼ばれる、スライムを突き刺したフォークで床の血を拭き取っていく。汚れたスライムは、ゴミ処理担当の「ミミック」に食べさせて処理完了。この一連の流れがなんとも言えず、妙な満足感を与えてくれる。最初は戸惑ったこの世界の常識も、数分もすればすっかり手に馴染んでいた。

ハプニング続出!協力プレイの醍醐味

本作の真髄は、最大4人で楽しめるオンライン協力プレイにあるだろう。一人で黙々と作業を進めるのも乙なものだが、仲間と連携すれば効率は格段にアップする。……はずなのだが、そう簡単にはいかないのがこのゲームの面白いところだ。
「そこの宝箱、中身を補充しといて!」「トラップの修理お願い!」。ボイスチャットで連携を取りながら作業を進めるのは実に楽しい。しかし、次の瞬間には仲間の悲鳴が響き渡る。「うわっ、まだ作動中のトラップ踏んだ!」。駆けつけてみると、そこには新たな血の海と、掃除すべき残骸が広がっている。ああ、仕事が増えた……。
だが、この予期せぬハプニングこそが、最高のスパイスになっている。お互いのミスを笑い飛ばし、時にはわざとミミックに仲間を放り込んだりしながら、ダンジョンが綺麗になっていく過程は、他のゲームでは味わえない独特の楽しさに満ちている。
ただの掃除ゲーと侮るなかれ

「掃除するだけのゲーム?」と思うかもしれないが、それは大きな間違いだ。各ステージは巧妙に設計されており、パズルや謎解き要素もふんだんに盛り込まれている。巧妙に隠されたスイッチを探し出したり、特定のオブジェクトを正しい位置に戻さないと進行できなかったりと、プレイヤーの観察眼とひらめきが試される場面も多い。
ステージの達成度がパーセンテージで表示されるため、「あと少しで100%なのに、どこを見逃しているんだ?」と仲間と頭を悩ませる時間もまた一興。見つけにくいオブジェクトを躍起になって探していると、あっという間に時間が溶けていく。この没入感は、いい意味で恐ろしい。
アーリーアクセスということもあり、挙動が少し不安定な部分や、オブジェクトが見つけにくいといった荒削りな点も見受けられる。しかし、それを補って余りある魅力とポテンシャルを秘めているのは間違いない。開発チームの今後のアップデートに大いに期待したい一作だ。
これまでダンジョンを荒らすだけ荒らしてきた冒険者の諸君。本作をプレイすれば、その罪悪感から少しだけ、ダンジョンの管理人たちの苦労に思いを馳せることができるかもしれない。

ゲーム概要
| タイトル | Goblin Cleanup |
| 開発元 | Crisalu Games |
| パブリッシャー | Team17 |
| プラットフォーム | PC (Steam) |
| 発売日 | 2025年9月19日 |
| 価格 | 2,950円 |
| ストアURL | Steam |






