一見すると、懐かしさを感じる美しいピクセルアートのパズルアクション。しかし、その手触りは「癒やし」とは程遠い、ヒリヒリするような緊張感に満ちていた。
2025年9月24日にリリースされた『Forgotten Fragments』は、記憶を失った主人公たちが、ダンジョンの奥底で「記憶のフラグメント」を取り戻すために奮闘する2Dプラットフォーマーだ。シングルプレイに加え、専用ステージが用意された協力プレイも搭載されている本作。実際にプレイして感じた、その可愛らしい見た目に反するハードコアな魅力をお届けしよう。
スフィアは「鍵」であり、時限爆弾でもある

本作のルールはシンプルだ。「スフィア」と呼ばれる光る球体を運び、ゴールとなる松明(祭壇)に火を灯せばステージクリア。しかし、このスフィアが一筋縄ではいかない。なんと、持ち上げた瞬間からカウントダウンが始まり、制限時間を過ぎると爆発してしまうのだ。
「とりあえず持ってから考えよう」などという甘い考えは通用しない。ルートを見極め、ギミックを動かし、最短距離でゴールへ叩き込む。このタイムリミットが生む焦燥感が、単なるパズルゲームにアクション性の高いスパイスを加えている。
ステージ構成も絶妙にいやらしい(褒め言葉)。針山や落下死はもちろん、物理挙動のある箱を足場にしたり、スフィアを壁に反射させたりと、頭と指先をフル回転させる必要がある。何度も爆発四散し、「あと少しだったのに!」と叫びながらリトライを繰り返す。そう、これは紛れもない「死にゲー」の系譜なのだ。
「投げる」操作が握る運命

本作の肝となるのが、スフィアを「投げる」アクションだ。精密なエイムで遠くの松明を狙い撃ったり、スイッチに向かって放り投げたりするのだが、これが思い通りにいかないともどかしい。だが、慣れてくると空中でキャッチ&リリースを繰り返したり、アクロバティックな挙動で難所を突破できるようになる。この成長曲線こそが、高難易度アクションの醍醐味だろう。
ボス戦も用意されており、そこではパズル要素とアクション要素が融合した熱いバトルが展開される。学んだテクニックを総動員して撃破した時の達成感はひとしおだ。
協力プレイは友情の試金石

特筆すべきは、シングルプレイとは異なるステージが用意された2人協力プレイモードだ。 「せーの」で同時にスイッチを押したり、スフィアをパスし合ったりと、相棒との連携が不可欠になる。当然、意思疎通がうまくいかなければ即ミスに繋がる。
「そこは投げて!」「いや、今は待って!」と声を掛け合いながらのプレイは、成功すればハイタッチしたくなるほどの喜びがある一方、失敗が続けば友情に亀裂が入る……かもしれない。SteamのRemote Play Togetherにも対応しているので、離れた友人と気軽に(そして必死に)遊べるのも嬉しいポイントだ。
諦めないで! 救済措置もしっかり完備
「難しすぎてクリアできない」と心が折れそうになっても安心してほしい。本作には詳細な「アシストモード」が搭載されている。制限時間を緩和したり、即死トラップを無効化したりと、自分の腕前に合わせて難易度を調整可能だ。
アクションが苦手な人でもパズルの面白さを損なわずに楽しめる配慮は、インディーゲームとして非常に好感が持てる。歯ごたえのあるパズルアクションを求めているゲーマーはもちろん、友人とわいわい騒ぎながら苦難を乗り越えたい人にもおすすめしたい一作だ。
ゲーム概要
- タイトル: Forgotten Fragments
- ジャンル: パズルアクション / 2Dプラットフォーマー
- 開発元: Binary Phoenix
- パブリッシャー: Assemble Entertainment
- 発売日: 2025年9月24日
- 価格: 1,300円
- 対応言語: 日本語字幕対応
- Store URL: https://store.steampowered.com/app/1492090/Forgotten_Fragments/







