少女の寝室。一見平和なその場所は、夜になると悪夢(ナイトメア)がはびこる戦場と化す。プレイヤーの使命は、最強のテディベアとなり、手作りの武器を手に押し寄せる不気味なオモチャたちから持ち主を守ることだ。Waving Bear Studioが開発した『STUFFED』は、そんなキュートでハードなファーストパーソンシューティング(FPS)である。
守るべきは少女の「夢」

プレイヤーはテディベア。この時点でまず心を掴まれる。フカフカのボディで銃を構え、少女のベッドルームのドアを守り抜く。そう、本作はウェーブ(波)のように押し寄せる敵を撃退し続ける、ウェーブ制のディフェンスシューターだ。
あの感覚が蘇る、中毒性の高いウェーブバトル

ゲームを開始してすぐに、ある種の「懐かしさ」と「中毒性」を感じた。敵を倒してポイントを稼ぎ、そのポイントで新たなマップエリアを解放し、壁にかけられた武器を購入し、自身のアビリティを強化していく。
この一連の流れは、かつて多くのプレイヤーを虜にした『Call of Duty』シリーズのゾンビモードや、『Killing Floor』といったラウンドベースのシューターを彷彿とさせる。いや、これは間違いなく「あの感覚」だ。ポイントをどう割り振り、次にどのドアを開けるか、どの武器に持ち替えるか。この資源管理と瞬時の判断が、単純な撃ち合いに確かな深みを与えている。
コーラキャノン! DIY武器のユニークな発想

本作の大きな魅力は、なんといっても武器のデザインだ。家にあるガラクタやオモチャを組み合わせて作ったような、DIY感満載のユニークな武器が揃っている。
公式が謳う「ポップコーングレネード」や「コーラキャノン」は、その最たる例だ。コーラをぶっ放して悪夢の軍団をなぎ倒す爽快感は、他のゲームではなかなか味わえない体験だ。武器のリロードモーションやサイトの見え方に若干のクセを感じる部分もあるが、それすらも「手作り感」というフレーバーとして楽しめるだろう。
悪夢のデザインと最強の「ウチの子」

敵となるナイトメアたちは、不気味なアヒル、邪悪なノーム、影のような化け物など、まさに子供の悪夢を具現化したようなデザインだ。可愛らしいテディベアの世界観とのギャップが、独特の不気味さを際立たせている。
対する我らがテディベアは、戦闘で得たXPによってアビリティを解放し、ゲーム内で稼いだポイントで新たなコスチュームや毛皮をアンロックできる。自分だけの最強(で最高にキュートな)テディベアを育て上げ、戦場に連れ出すのも本作の醍醐味の一つだ。
フレンドと守る一夜

本作は最大4人のオンライン協力プレイに対応している。高難易度のウェーブを仲間と連携して乗り越える楽しさは格別だ。ドアを守る者、敵を引き付ける者、ポイントを稼ぎに行く者。役割分担がカギとなるだろう。
現状、パブリックマッチでのマッチングはタイミング次第かもしれない。この悪夢に本格的に飛び込むなら、信頼できるフレンドを誘い、ボイスチャットで騒ぎながら遊ぶのが最善策と言えそうだ。
総評: シンプルだからこそ光る「防衛」の楽しさ
自動生成されるマップや敵の種類は、現時点ではもう少しバリエーションが欲しいと感じるプレイヤーもいるかもしれない。だが、「拠点を守り抜く」というウェーブ制シューターの根源的な面白さは、確かにここにある。
複雑なストーリーやシステムに少し疲れた時、何も考えずにテディベアとなって銃を撃ちまくりたい。そんな原始的な衝動に、本作は完璧に応えてくれる。価格も手頃であり、「あの感覚」を求めるシューター好きなら、試してみる価値は十分にあるはずだ。
ゲーム概要
- タイトル: STUFFED
- 開発元: Waving Bear Studio
- パブリッシャー: TheGamePublisher.com
- ジャンル: FPS / ホードモード / タワーディフェンス
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 発売日: 2024年6月16日
- 価格: Steam ¥1,320 / Xbox ¥1,500
- 日本語対応: 対応(字幕)
- Steam: https://store.steampowered.com/app/1243200/STUFFED/
- Xbox Series X|S, Xbox one: https://www.xbox.com/ja-JP/games/store/stuffed/9n2xc0ml2k47






